「お邪魔させていただきます」は二重敬語じゃない!正しい使い方とビジネス例文

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取引先に訪問するとき、ついこの言葉が口をついて出てきますよね。「お邪魔させていただきます」。でも、ふと「これって二重敬語じゃないの?」と不安になったことはありませんか?

この記事では、「お邪魔させていただきます」が正しい敬語かどうかをはっきりお伝えしたうえで、ビジネスシーン別の使い方・例文、「お邪魔します」や「伺います」との使い分け、さらに友達の家や義実家への訪問時に使えるかどうかまで、まとめて解説します。

「お邪魔させていただきます」は二重敬語?結論から言います

結論からお伝えすると、「お邪魔させていただきます」は二重敬語ではありません。正しい敬語表現です。

「お邪魔」と「させていただく」がどちらも謙譲の意味を持つため、「謙譲語が二つ重なって二重敬語では?」と感じる方が多いのですが、これは誤解です。

二重敬語とは、同じ言葉に対して同じ種類の敬語を重ねた表現のことを言います。「お邪魔させていただきます」の場合は次のような構造になっています。

  • 「お邪魔」の「お」:自分の行為をへりくだる「謙譲語Ⅰ」
  • 「させていただく」:自分の行為を丁重に述べる「謙譲語Ⅱ」

二つの「謙譲語」が出てきますが、種類が異なるため、二重敬語には該当しないのです。

もう一点、「させていただく」には相手の許可や好意を得て行動するというニュアンスが含まれます。他人の家やオフィスに入るときは相手の許可が前提になりますから、この表現はその条件もきちんと満たしています。安心して使ってください。

「お邪魔させていただきます」の意味と基本的な使い方

「お邪魔させていただきます」は、相手の場所や空間に入るときに、へりくだった気持ちを込めて伝える丁寧な挨拶表現です。「邪魔」という言葉には「訪問する」という意味があり、そこに「させていただく」を加えることで、より丁寧さが増した言い回しになっています。

使うタイミングは、大きく3つあります。

訪問時の入室直前
相手のオフィスや部屋に実際に入る瞬間の挨拶として使います。「お邪魔させていただきます。本日はよろしくお願いいたします」のように、続けてひと言添えると自然です。

訪問前のアポイント連絡
「来週火曜日に貴社へお邪魔させていただきます」のように、事前に訪問を伝える場面でも使えます。

メールの書き出し
「突然のご連絡でお邪魔させていただきます」のように、相手の時間を取ることへの配慮を示す表現としてメールの冒頭に置くことができます。

一方、使いすぎに注意したいケースもあります。「させていただく」は相手の許可が前提の表現なので、許可が不要な場面——たとえば社内の簡単な連絡や、当然行うべき業務の報告——では、「お邪魔いたします」や「失礼いたします」といったシンプルな表現のほうがすっきり伝わります。

ビジネスシーン別の使い方と例文

ここでは、実際のビジネスシーンごとに使い方と例文を紹介します。そのままコピーして使える形でまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

取引先オフィスへの訪問時(入室の挨拶)
受付や担当者に通されて部屋に入る瞬間に使います。

お邪魔させていただきます。本日はお時間をいただきありがとうございます。

訪問アポのビジネスメール
事前に訪問を伝えるメールの中で使います。

来週水曜日の午後2時に貴社へお邪魔させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。

日程調整のお願いとセットにする場合はこのように使えます。

ご都合のよい日時をお知らせいただければ、改めてお邪魔させていただきます。

電話をかけたときのひと言
突然電話をかけた際の冒頭に添えると、相手への配慮が伝わります。

お忙しいところ、お電話でお邪魔させていただきます。〇〇の件でご確認したいことがあり、ご連絡いたしました。

Web会議・オンライン商談への参加時
対面訪問だけでなく、オンラインの場でも自然に使えます。

本日はお時間をいただきありがとうございます。オンラインでお邪魔させていただきます。よろしくお願いいたします。

「お邪魔します」「お邪魔いたします」「伺います」との使い分け

「お邪魔させていただきます」に似た表現はいくつかあります。どれを選ぶかで丁寧さの印象が変わるので、場面や相手に合わせて使い分けるのがポイントです。

表現 丁寧さ 向いている場面
お邪魔させていただきます ◎ 最も丁寧 初対面・社外の目上・重要な商談
お邪魔いたします ○ 丁寧 日常的なビジネス訪問・社外全般
伺います ○ 丁寧 メールでの事前連絡・訪問の予告
お邪魔します △ やや丁寧 社内・親しいビジネス関係者

「お邪魔いたします」は「させていただく」がない分シンプルで、日常的なビジネス訪問では十分に丁寧な表現です。毎回「させていただきます」を使うと少し重たい印象になることもあるので、場面によってこちらに切り替えると自然です。

「伺います」は「訪問する」の謙譲語で、メールや電話での事前連絡に特になじみます。「来週火曜日に伺います」のようにシンプルに使えるのが利点です。口頭での入室の挨拶には少し不自然なので、その場合は「お邪魔させていただきます」か「失礼いたします」を選びましょう。

「お邪魔します」は社内の会議室に入るときや、親しい取引先への訪問時など、かしこまりすぎなくてよい場面に向いています。初対面や格式のある相手には少し軽い印象になるため注意が必要です。

友達の家や義実家への訪問にも使える?

「お邪魔させていただきます」はビジネス以外の場面でも使えます。ただし、相手との関係によって自然かどうかが変わるので、少し整理しておきましょう。

友達の家への訪問
使っても間違いではありませんが、仲の良い友人に対しては少しかしこまりすぎた印象になります。気心の知れた相手なら「お邪魔します」のほうが自然です。一方、初めて行く友人の家や、まだあまり親しくない相手の場合は「お邪魔させていただきます」を使うと礼儀正しい印象を与えられます。

義実家・パートナーの親の家への訪問
義実家や目上の親族の家を訪れる際は、「お邪魔させていただきます」がよく合います。「お邪魔します」よりも丁寧さが伝わるため、良い第一印象を与えたい場面では積極的に使いたい表現です。

ママ友や近所の方の家への訪問
初めてお宅にお邪魔するときや、まだ関係が浅い相手には「お邪魔させていただきます」が好印象です。関係が深まってきたら「お邪魔します」に切り替えていくと、距離感が縮まった雰囲気も伝わります。

まとめると、相手との距離が遠いほど「お邪魔させていただきます」、近いほど「お邪魔します」と覚えておくとスムーズに使い分けられます。

まとめ

この記事では、「お邪魔させていただきます」の正しい使い方についてまとめました。

「お邪魔させていただきます」は二重敬語ではなく、正しい敬語表現です。「お邪魔」の「お」と「させていただく」はそれぞれ異なる種類の謙譲語であるため、二重敬語には該当しません。安心して使ってください。

ビジネスシーンでは、取引先への訪問・メール・電話・Web会議など幅広い場面で活用できます。場面に応じて「お邪魔いたします」「伺います」「お邪魔します」と使い分けることで、より自然なコミュニケーションができます。

また、ビジネス以外でも活躍する表現です。義実家やまだ親しくない相手の家を訪問するときは「お邪魔させていただきます」、気心の知れた友人宅には「お邪魔します」と、相手との距離感に合わせて使い分けるのがポイントです。

ぜひ今日から自信を持って使ってみてください。

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