「邁進して参ります」は二重敬語?意味・使い方と例文を解説

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「今後とも邁進して参ります」——挨拶メールや年賀状で、何気なく使っているこの言葉。

でも、ふと立ち止まって「あれ、これって二重敬語なのでは?」と不安になったことはありませんか。

実は「邁進」という言葉自体に「進む」という意味が含まれているため、そこに「参ります」を重ねると意味が二重になるのではという指摘があるのも事実です。

この記事では、「邁進して参ります」の正しい意味や読み方から、気になる二重敬語問題への結論、シーン別の使える例文、そして使う相手によっては注意が必要なポイントまで、丁寧にご紹介していきます。

最後まで読んでいただければ、自信を持ってこの言葉を使えるようになりますよ。

「邁進して参ります」の意味とは?読み方・漢字表記も確認

「邁進して参ります」は、「邁進」と「参ります」という2つの言葉が組み合わさってできた表現です。

「邁進」は「まいしん」と読みます。

迷うことなく、目標に向かってまっすぐ突き進んでいくという意味を持つ言葉です。

困難があっても立ち止まらず、前へ前へと進み続けるという力強いニュアンスが込められています。

一方の「参ります」は、「行く」「来る」という言葉をへりくだって伝える謙譲語です。

この2つが合わさることで、「邁進して参ります」は「これからも目標に向かって、全力で努力し続けます」という決意や意志を、謙虚な姿勢で伝える表現になります。

漢字表記は「邁進」が正式です。

「迷進」や「埋進」と書かれているのを見かけることがありますが、これは誤記なので注意しましょう。

ビジネスメールや挨拶状、スピーチなど、今後の抱負や意気込みを丁寧に伝えたい場面で幅広く使われている言葉です。

「邁進して参ります」は二重敬語?使っても失礼にならない?

「邁進して参ります」については、実は一部で二重敬語ではないかという指摘があります。

「邁進」という言葉そのものに「進む」という意味が含まれているのに、そこへさらに「してまいります(=進んでいく)」を付け加えると、意味が重複してしまうという考え方です。

では、実際に使うのは避けるべきなのでしょうか。

結論からお伝えすると、「邁進して参ります」は使っても問題ない表現です。

厳密な文法上の指摘はあるものの、この言葉はすでにビジネス文書やスピーチにおいて一般的な定型表現として広く定着しています。

取引先への挨拶や社内での決意表明など、フォーマルな場面で使っても失礼にあたることはありません。

ただし、気をつけたいポイントもあります。

短い文章の中で「邁進して参ります」を何度も繰り返したり、「全力で頑張ります」のように意味の重なる表現と一緒に使ったりすると、くどい印象を与えてしまうことがあります。

1つの文章・挨拶の中では、基本的に一度使う程度にとどめておくと、すっきりと伝わりますよ。

シーン別「邁進して参ります」の例文集

「邁進して参ります」は、さまざまなビジネスシーンで活用できる表現です。

ここでは、場面ごとに使える例文をご紹介します。

挨拶・自己紹介の場面

新しい部署への配属や入社の挨拶では、意欲を伝える言葉として使えます。

「本日よりこちらの部署でお世話になります。皆様のお力になれるよう、業務に邁進して参りますので、よろしくお願いいたします。」

年賀状・新年の挨拶の場面

新しい年の抱負を伝える定型句として、多くの方に使われています。

「昨年は大変お世話になりました。本年も一層邁進して参りますので、変わらぬご指導のほどよろしくお願い申し上げます。」

退職・異動の挨拶の場面

これまでの感謝と、次の場所での意気込みを合わせて伝えられます。

「これまでのご指導に心より感謝申し上げます。新しい環境でも初心を忘れず、邁進して参ります。」

お礼・お詫びの場面

感謝や反省の気持ちとともに、今後の姿勢を示すことができます。

「皆様の温かいご支援に応えられるよう、より一層邁進して参ります。」

「このたびはご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。信頼を取り戻せるよう邁進して参ります。」

どの場面でも、「何に向かって」邁進するのかを一言添えると、より説得力のある文章になります。

使う際に気をつけたいポイント

便利な表現である一方、使う相手や場面によっては注意が必要です。

同僚・後輩に使うとかしこまりすぎる

「邁進して参ります」は謙譲語を含む、かなり丁寧な表現です。

そのため、親しい同僚や後輩とのカジュアルなやり取りで使うと、距離を感じさせてしまうことがあります。

気心の知れた相手には、「頑張ります」など、もう少し柔らかい言葉のほうが自然に伝わります。

転職・退職の挨拶では相手との関係性に注意

会社に残る上司や同僚に向けて「今後もさらに成長に邁進して参ります」と伝えると、場合によっては誤解を招くことがあります。

本人にそのつもりがなくても、「この会社を離れて、次の場所で頑張ります」という前向きさが、残る相手にとっては複雑に受け取られることもあるためです。

こうした場面では、「引き続き成長を目指して参ります」など、やわらかい言い回しを選ぶと安心です。

過去の話には使わない

「邁進して参ります」は、あくまでこれからの決意を示す言葉です。

「これまで邁進して参りました」とすでに終わった話として使うのは不自然になるため、今後の抱負を語る場面で使うようにしましょう。

「邁進して参ります」の言い換え・類語表現

「邁進して参ります」と似た意味を持つ言葉もいくつかあります。

場面に応じて使い分けると、より的確に気持ちを伝えられます。

精進して参ります

自分自身の技術や能力を磨き、努力を続けるという意味です。

「邁進」が目標に向かって突き進む勢いを表すのに対し、「精進」は自己研鑽やひたむきな努力に重点があります。

スキルアップや品質向上など、自分を高めたいという姿勢を伝えたいときに向いています。

尽力いたします

力を尽くして努力するという意味の表現です。

「邁進」が前へ進む姿勢そのものを表すのに対し、「尽力」は周囲との協力や具体的な貢献を強調したいときに使いやすい言葉です。

全力を尽くします

現在の努力に焦点を当てた、比較的シンプルでカジュアルな表現です。

かしこまった印象を避けたい場面や、社内の親しい相手に向けて使う際に適しています。

目的や相手との関係性に合わせて、これらの言葉を使い分けてみてください。

まとめ

「邁進して参ります」は、目標に向かって迷わず突き進む決意を、謙虚な姿勢で伝える表現です。

二重敬語ではという指摘はあるものの、ビジネスの定型表現として広く定着しており、使うこと自体に問題はありません。

ただし、相手との関係性や場面によっては、やわらかい言い換え表現を選ぶほうが自然に伝わることもあります。

今回ご紹介した例文や注意点を参考に、状況に合わせて上手に使い分けてみてください。

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