
メールの結びに「まだまだ寒い日が続きますが」と添えたいけれど、上司や取引先に使って失礼にならないかな、と迷っていませんか。
結論からお伝えすると、この表現はビジネスでも問題なく使えます。目上の方にも大丈夫です。ただし「まだまだ」には、自然に聞こえる時期があります。
この記事では、使ってよい理由や、そのまま使える場面別の例文、使える時期の目安、改まった場面での言い換えまで、順番にご紹介します。
「まだまだ寒い日が続きますが」はビジネスで使える?結論と意味
「まだまだ寒い日が続きますが」は、メールや手紙の冒頭や結びに添える季節の挨拶のひとつです。丁寧に聞こえるのは、「続きます」の「ます」が丁寧語だからです。
後ろについている「が」は、「しかし」という意味の逆接ではありません。「〜ですが、」と話を切り出すための前置きとして使われています。そのため、あとに「どうぞご自愛ください」といった気遣いの言葉や、本題を続けるのが自然な流れです。
「まだまだ」には、「寒さはこれからも続きそうですね」という気持ちに、「春が待ち遠しいですね」という思いが重なっています。ただの「寒い日が続きますが」よりも、同じ季節を過ごしている親しみが伝わります。
一方で、「まだまだ」はやや話し言葉に近い響きがあります。ふだんのビジネスメールなら問題ありませんが、かしこまった手紙や式典の案内では、少し軽く見えることがあります。そうした場面では、言い換えたほうが落ち着きます。
そのまま使える!場面別ビジネスメール例文
「まだまだ寒い日が続きますが」は、メールの書き出しにも結びにも使えます。書き出しなら本題に入る前のひと言として、結びなら相手を気遣う一文として添えましょう。
取引先へのメール
依頼メールの書き出し
いつも大変お世話になっております。まだまだ寒い日が続きますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。さて、先日ご相談いたしました件につきまして、ご確認をお願いしたくご連絡いたしました。
お礼メールの結び
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。まだまだ寒い日が続きますが、どうぞご自愛くださいませ。今後ともよろしくお願い申し上げます。
上司・目上の方へのメール
体調を気遣う結び
まだまだ寒い日が続きますが、どうぞお体を大切にお過ごしください。
お忙しい相手への結び
ご多忙の折、まだまだ寒い日が続きますが、どうぞご自愛くださいませ。
目上の方には、「ご自愛ください」よりも「ご自愛くださいませ」のほうが、やわらかく丁寧な印象になります。「ご自愛ください」の使い方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
社内(同僚・チーム)へのメール
業務連絡の書き出し
お疲れ様です。まだまだ寒い日が続きますが、体調管理に気をつけてお過ごしください。今週もよろしくお願いいたします。
いつからいつまで使える?時期の目安と寒中見舞い・余寒見舞い
「まだまだ」には、「すでに寒い日がしばらく続いている」という前提があります。そのため、使いやすいのは1月中旬から3月上旬ごろです。寒さが長引いてきた実感のある時期に添えると、自然に伝わります。
12月や1月上旬は、寒さが始まったばかりの時期です。「まだまだ」を外して、「寒さが厳しくなってまいりましたが」とするほうが合います。
3月下旬になると、春らしい日も増えてきます。「春めいてまいりましたが、朝晩はまだ冷え込みますね」のように、春の気配に触れる表現に切り替えましょう。
手紙やはがきの場合は、時期によって挨拶の名前が変わります。お正月飾りを飾っておく期間(松の内、1月7日ごろまで)が明けてから、暦の上で春が始まる日(立春、2月4日ごろ)までは「寒中見舞い」、立春を過ぎてからは「余寒見舞い」です。年賀状のお返事が遅れたときなどに使います。
寒中見舞いの例(1月中旬以降に送る場合)
寒中お見舞い申し上げます。まだまだ寒い日が続きますが、皆様どうぞお健やかにお過ごしください。
余寒見舞いの例
余寒お見舞い申し上げます。まだまだ寒い日が続きますが、くれぐれもご自愛くださいませ。
なお、寒さの感じ方は地域によって違います。日付はあくまで目安として、相手のいる土地の寒さに合わせて選んでくださいね。
場面に合わせた言い換え表現
「まだまだ」だと少しカジュアルかな、と感じたときは、言い換えると印象を調整できます。かしこまった場面には引き締まった表現を、親しい相手にはやわらかい表現を選びましょう。
| 表現 | 向いている場面 | 例文 |
|---|---|---|
| 厳しい寒さが続いておりますが | 少し改まったビジネスメール | 厳しい寒さが続いておりますが、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 |
| 余寒の候 | 立春を過ぎたころの手紙・案内状 | 拝啓 余寒の候、皆様ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 |
| 寒さ厳しき折 | メールや手紙の結び | 寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。 |
| 冷え込みの厳しい日が続きますが | 社内や、付き合いの長い取引先 | 冷え込みの厳しい日が続きますが、体調を崩されていませんか。 |
| 春が待ち遠しい今日このごろですが | 親しい相手へのやわらかい挨拶 | 春が待ち遠しい今日このごろですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。 |
手紙で使う「余寒の候」のような表現は、「拝啓」のような書き出しの言葉(頭語)とセットで使うと形が整います。
まとめ
「まだまだ寒い日が続きますが」は、1月中旬から3月上旬ごろに、相手を気遣うひと言として添えると自然に伝わる表現です。かしこまった場面では「厳しい寒さが続いておりますが」、親しい相手には「冷え込みの厳しい日が続きますが」のように、相手との距離に合わせて選んでみてください。
季節のひと言が入るだけで、事務的になりがちなメールにも温かさが生まれます。ぜひ、次のメールから使ってみてくださいね。

