「お休みさせていただきます」は正しい敬語?言い換えと理由別の例文

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仕事を休むときに「お休みさせていただきます」と伝えたあとで、「この言い方、本当に合っているのかな」と引っかかったことはありませんか。丁寧に聞こえる言葉だからこそ、間違いだと言われると不安になりますよね。

実は、この言い方は厳密な敬語としては避けたほうが無難とされています。ただ、言い換えはとても簡単です。この記事では、正しいかどうかの判断と、安心して使える言い換え、そのまま使える例文をわかりやすくまとめました。

「お休みさせていただきます」は正しい敬語?

結論からお伝えすると、「お休みさせていただきます」は厳密には避けたほうが無難な言い方です。ただし、実際にはとても広く使われていて、気にしない職場も多いのが実情です。意味は、休みをもらうことを丁寧に伝える言い方です。

避けたほうがよいと言われる理由

① 自分の行動に「お」がついているから

「お〜する」は、お届けする・お渡しするのように、相手に向けた動作をへりくだって言う形です。休むのは自分だけの行動で、相手に向かう動作ではありません。そこに「お」をつけると、自分の行動を高めているように聞こえてしまいます。

② 許可をもらう前に言い切る形になりやすいから

「〜させていただく」は、相手の許可を受けて行い、そのことで自分が恩恵を受けるときに使う言葉です。当日の急な連絡のように、まだ許可をもらう前の場面で使うと、休むことをすでに決めたように聞こえることがあります。

敬語の種類は何にあたる?

「お休みさせていただきます」は、相手を持ち上げる尊敬語ではありません。語尾の「ます」は丁寧語ですが、中心になっているのは、自分がへりくだる謙譲の言い方です。

「頂」と漢字で書いても同じ?

「お休みさせて頂きます」と漢字で書いても、判断は変わりません。「させていただく」の「いただく」は、物をもらうという意味ではなく、動作に添える言葉です。そのため、ひらがなで「いただく」と書くのが一般的です。

使ってしまったら失礼?許容される場面と避けたい場面

すでに「お休みさせていただきます」と言ってしまった方も、心配しすぎなくて大丈夫です。とても広く使われている言い方なので、聞いた相手が失礼だと感じることはあまりありません。丁寧に伝えようとした気持ちも、きちんと伝わります。

ただし、場面によっては避けたほうが無難です。目安は次のとおりです。

場面 使っても大丈夫? ひとこと
社内の電話・対面 大丈夫なことが多い 当日の急な連絡は、正確さより早さが大切です
社内のチャット 大丈夫なことが多い 気になるなら言い換えると安心です
上司へのメール 避けたほうが無難 文字に残るので、読み返されやすくなります
取引先へのメール・文書 避けたい 言葉づかいが会社の印象につながります
休暇届などの正式な書類 避けたい 「休暇」「不在」など、かたい言葉が向いています
掲示やお知らせ 避けたい 不特定多数の人が読むため、正確さが求められます

話し言葉は許されやすく、書き言葉は目立ちやすい

口頭では、多少ゆれのある言い方でも流れの中で自然に受け止められます。一方で、メールや書類はあとから何度も読み返せるので、言葉づかいがそのまま評価につながりやすくなります。

迷ったときの考え方

相手が社外の人、または役員など目上の人、あるいはメールや書類のようなきちんとした文面のどれかに当てはまるなら、言い換えておくのが安全です。どうしても使うなら、「お休みさせていただきたいのですが」と許可を求める形にすると、許可をもらう前に言い切ってしまう印象がやわらぎます。

迷ったらこれ!正しい言い換え表現

言い換えは、むずかしく考えなくて大丈夫です。覚えておきたいのは、「お休みをいただきます」のように「お休み」を名詞として使う形です。この場合の「お」は、言葉を丁寧にするためのもので、自分を高める意味にはなりません。

表現 印象 向いている場面
休ませていただきます 基本の丁寧な言い方 社内の電話・チャットで、休むことを伝えるとき
お休みをいただきます やわらかく丁寧 当日の連絡や、休みの予定を報告するとき
お休みをいただいてもよろしいでしょうか 許可を求める、もっとも丁寧な形 事前に休みを申し出るとき
休暇をいただきます かたく、きちんとした印象 メールや書類、社外の人に伝わる場面

選ぶときのポイントは2つ

① 許可をもらう段階かどうか

これから相談するなら、「お休みをいただいてもよろしいでしょうか」とお願いする形にします。すでに決まっていて報告する場合は、「お休みをいただきます」が無難です。「休ませていただきます」も口頭では自然ですが、許可を前提にした言い方なので、社内の気軽なやりとりに向いています。

② 誰が読む、誰が聞くか

社内の口頭なら「休ませていただきます」や「お休みをいただきます」が自然です。メールや書類のように文字に残る場面、社外の人が読む場面では、「休暇をいただきます」のほうが落ち着いた印象になります。

迷ったときは、「お休みをいただきます」を選んでおけば、ほとんどの場面で使えます。

そのまま使える!理由別の例文

休む理由は、詳しく書かなくても大丈夫です。体調不良なら「体調不良のため」、個人的な用事なら「私用のため」で十分に伝わります。理由ごとに、場面別の例文をまとめました。〇〇の部分は、ご自身の名前や日付に変えてお使いください。

体調不良のとき

電話・対面

おはようございます。〇〇です。昨夜から熱が下がらないため、本日はお休みをいただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

メール

件名:体調不良による欠勤のご連絡(〇〇)

おはようございます。〇〇です。昨夜から熱が下がらず、本日はお休みをいただきます。急ぎの件は〇〇さんに共有しております。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。

チャット

おはようございます。体調不良のため、本日は休ませていただきます。

少し調子が悪い程度のときは、「大事をとって」が便利です。悪くならないように用心して、という意味で、「少し熱があるため、大事をとって本日はお休みをいただきます」のように使います。

私用のとき

事前に申し出る場合(対面・メール)

来週〇月〇日(〇)は私用のため、お休みをいただいてもよろしいでしょうか。担当の業務は事前に調整いたします。

当日に連絡する場合(電話・チャット)

私用のため、本日はお休みをいただきます。急なご連絡で申し訳ありません。

「私用の為」と漢字で書くより、「私用のため」とひらがなで書くのが一般的です。

所用のとき

「所用」は、用事をかたく言う言葉です。個人的な用事をはっきり伝える「私用」に比べて、少し改まった印象になります。

対面・電話

所用のため、〇月〇日(〇)は休ませていただきます。

メール・書類

所用のため、〇月〇日(〇)に休暇をいただきます。

連絡するときの心がけ

当日の連絡は、始業前に入れるのが基本です。引き継ぎが必要な仕事があるときは、「急ぎの件は〇〇さんに共有しております」のように、一言添えておくと周りが動きやすくなります。

まとめ

「お休みさせていただきます」は、相手への気づかいから生まれた言葉です。言い換えをひとつ知っておくだけで、場面を選ばず安心して休みを伝えられます。ゆっくり休んで、気持ちよく仕事に戻れるといいですね。

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