生活作文のNGパターン集|これが出たら意見文です

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生活作文を書いていると、
「これって生活作文?それとも意見文?」
と迷うことがあります。

自分では体験を書いているつもりでも、
読み返してみると
意見を言っている文章になっていることは、実はよくあります。

生活作文と意見文は、
書き方が似ているため、
どこから意見文になるのかが分かりにくいのが難しいところです。

そこでこの記事では、
「これが出ていたら意見文」と判断できるポイント
NGパターンとしてまとめました。

書き方を直す前に、
まずは
今の文章がどちらなのかを見分ける
ことから始めてみましょう。

生活作文が意見文になるNGパターン一覧

生活作文か意見文かを見分けるときは、
文章の内容よりも「出ている表現」を確認するのがポイントです。

次の中に当てはまるものがあれば、
その作文は意見文寄りになっています。

  1. 最初に「私は〜と思います」と書き出している

  2. 「なぜなら」「理由は〜」という言葉が出てきている

  3. 出来事よりも、自分の考えを説明している文が多い

  4. 読み手を納得させようとする表現がある

  5. 話が自分の体験から、一般的な話に広がっている

  6. 最後が「だから〜と思います」で終わっている

これらはすべて、
意見文でよく使われる型や言い回しです。

次の章から、
それぞれがなぜ「生活作文ではNG」になるのかを、
1つずつ見ていきます。

※ 生活作文と意見文の違いそのものを、
もう一度整理して確認したい人は、
「生活作文とは?意見文との違いをわかりやすく解説」
も参考にしてみてください。

NG① 最初に「私は〜と思います」で始まっている

生活作文の書き出しで、
いきなり
「私は〜と思います」
と始まっている場合、その時点で意見文の形になっています。

この書き出しは、
自分の考えや主張を先に伝えるときに使う表現です。
そのため、文章の目的が
出来事を書くことではなく、
意見を伝えることに変わってしまいます。

生活作文では、
まず「何があったのか」「どんな出来事だったのか」を
そのまま書くのが基本です。

最初から考えを言ってしまうと、
その後の文章も
「なぜそう思ったのか」を説明する流れになりやすく、
意見文に進んでいきます。

書き出しに
「私は〜と思います」
が出ていたら、
その作文は意見文の形になっています。

NG② 「なぜなら」「理由は〜」が出てきている

作文の中に
「なぜなら」「理由は〜」
という言葉が出てきたら、
その時点で意見文の形になっています。

これらの言葉は、
自分の考えを説明したり、正当化したりするときに使う表現です。
つまり、
「出来事を書く」文章ではなく、
「考えを説明する」文章に変わっています。

生活作文では、
出来事がどうだったかを
順に書いていくだけで大丈夫です。
理由をまとめたり、考えを整理したりする必要はありません。

途中で
「なぜなら」「理由は〜」
が出てきたら、
その作文は意見文の形になっています。

NG③ 出来事より「考え」を説明している

生活作文なのに、
文章の多くが
自分の考えの説明になっている場合、
その作文は意見文の形になっています。

たとえば、

  • どう思ったか

  • なぜ大切だと思ったか

  • どんな考えになったか

といった内容が続いていると、
出来事そのものよりも
考えを伝えることが中心になっています。

生活作文では、
考えをくわしく説明する必要はありません。
「何があったのか」「そのときどうだったのか」を
そのまま書いていく文章です。

読み返したときに、
出来事よりも
「思った」「考えた」という文が多くなっていたら、
その作文は意見文の形になっています。

NG④ 読み手を納得させようとしている

文章の中で、
読み手を説得しようとする表現が出てきたら、
その作文は意見文の形になっています。

たとえば、

  • 〜すべきだと思います

  • 〜のほうがよいと思います

  • とても大切なことだと思いました

といった言い方は、
自分の考えを正しいものとして伝えようとする表現です。

生活作文は、
読み手を納得させる文章ではありません。
出来事をそのまま伝えることで、
読み手が自然に様子を想像できれば十分です。

「どう思わせたいか」を考え始めた時点で、
文章は
意見文の方向に進んでいます。

読み返して、
読み手に向かって
考えを押し出している表現があれば、
その作文は意見文の形になっています。

NG⑤ 話が自分の体験から、一般的な話に広がっている

作文の途中で、
話の中心が
自分の体験から、一般的な話に変わっていたら、
その作文は意見文の形になっています。

たとえば、

  • みんなは〜

  • 多くの人が〜

  • 今の社会では〜

といった言い回しが出てくると、
話題が
自分の出来事から
世の中全体の話へ移っています。

生活作文は、
あくまで
「自分に起きたこと」を書く文章です。
他の人や社会全体の話に広げる必要はありません。

読み返したときに、
「自分の話」より
「一般的な話」が増えていたら、
その作文は意見文の形になっています。

NG⑥ 最後が「だから〜と思います」で終わっている

作文の最後が
「だから〜と思います」
で終わっている場合、
その作文は意見文の形になっています。

この終わり方は、
文章全体をまとめて
自分の考えをはっきり示すための表現です。
意見文では、よく使われる型です。

生活作文では、
最後に考えをまとめる必要はありません。
出来事が終わったところで、
文章もそのまま終わってかまいません。

「だから」「このことから」などの言葉で
考えを言い切って終わっている場合、
文章の目的は
体験の紹介ではなく、
意見の表明になっています。

最後の一文が
「だから〜と思います」
になっていたら、
その作文は意見文の形になっています。

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