
生活作文を書いていて、
「内容は合っているはずなのに、意見文っぽいと言われた」
そんな経験はありませんか。
実はこのズレ、
考え方や出来事の選び方ではなく、使っている言葉が原因
というケースがとても多いです。
たとえば、
-
まとめで「〜すべきだと思いました」と書いてしまう
-
「みんな」「普通は」といった言葉を使っている
-
気づかないうちに、正しさや結論を言おうとしている
こうした表現は、内容が生活の話でも、
文章の印象だけが意見文に近づいてしまうことがあります。
とはいえ、
「その言葉を使ってはいけない」という話ではありません。
多くの場合は、
言い方を少し生活作文向けに置き換えるだけでOKです。
この記事では、
生活作文が意見文っぽく見えてしまいやすい言葉を
ジャンル別に整理し、
-
どの言葉がズレを生みやすいのか
-
どう言い換えれば生活作文らしくなるのか
を、NG→OKの言い換え表でまとめています。
書き終えたあとに、
「この言葉、大丈夫かな?」とチェックする使い方もできます。
内容を大きく直す必要はありません。
言葉を少し整えるだけで、生活作文はちゃんと生活作文になります。
なお、生活作文が意見文になってしまうパターン全体を先に確認したい場合は、
「生活作文のNGパターン集|これが出たら意見文です」 も参考になります。
生活作文が意見文っぽくなる「言葉の特徴」3つ

生活作文が意見文のように見えてしまうとき、
原因は内容そのものではなく、使っている言葉の傾向にあることが多いです。
とくに、次の3つは気づかないうちに使いやすく、
文章の印象を意見文寄りにしてしまいます。
① 自分の考えを強く言い切る言葉
「〜だと思います」
「〜すべきだと思いました」など、
考えをはっきり主張する言葉は、
意見文では自然でも、生活作文では主張が前に出すぎて見えることがあります。
体験を書いているつもりでも、
言葉だけが「意見を述べている文章」に近づいてしまいます。
② 一般化・決めつけになりやすい言葉
「みんな」「多くの人は」「普通は」
といった表現は、自分の生活から話が離れやすい言葉です。
その結果、
体験ではなく考えを説明している文章に見えやすくなります。
③ 正しさ・結論で終わらせる言葉
「だから大切だと思いました」
「〜が必要だと思います」など、
まとめで答えを出す言葉も、意見文らしさが出やすいポイントです。
生活作文では、
正しい結論よりもそのとき何を感じたかが中心になります。
ここまで読んで、
「これ、使っているかも」と思った言葉があっても心配はいりません。
次からは、こうした言葉を
生活作文向けにどう言い換えればいいかを、
ジャンル別に表でまとめていきます。
【主張が強すぎる系】NG→OK言い換え表
生活作文が意見文っぽく見えてしまう一番多い原因が、自分の考えを強く言い切る言葉です。
体験を書いているつもりでも、
「意見を主張している文章」に見えてしまうことがあります。
下の表は、よく使われがちな表現と、
生活作文向けにやわらかくした言い換え例です。
| NG表現 | OKな言い換え例 |
|---|---|
| 〜だと思います | 〜と感じました |
| 〜すべきだと思いました | 〜したほうがいいのではないかと感じました |
| 私は〜だと思いました | 私はそのとき、〜と感じました |
| 〜が大切だと思います | 〜が印象に残りました |
| 〜が必要だと思いました | 〜が必要だと感じる出来事でした |
| 〜するべきだと考えました | 〜したらどうなるのか考えました |
なぜNGになりやすいか
→ 「考え」そのものを伝えようとすると、意見文に近づいてしまうからです。
生活作文では、
考えを説明するよりも、
その場で起きたことと、そこから生まれた気持ちを言葉にすると、
自然な文章になります。
「思います」をすべて消す必要はありませんが、
主張が続いていると感じたら、
一度「感じた」「思ったきっかけ」を書けないか見直してみてください。
【一般化・決めつけ系】NG→OK言い換え表
生活作文が意見文っぽく見えてしまう原因のひとつに、話を広げすぎる言葉があります。
自分の体験を書いている途中で、知らないうちに
「みんなの話」「世の中の話」になってしまうと、
文章の印象が意見文に近づいてしまいます。
| NG表現 | OKな言い換え例 |
|---|---|
| みんな〜だと思います | 私のまわりでは、〜と感じる場面がありました |
| 多くの人は〜 | クラスでは、〜という様子が見られました |
| 普通は〜 | そのときの私は、〜だと思っていました |
| たいていの場合〜 | 今回の出来事では、〜と感じました |
| 誰でも〜すると思います | 私は、その場で〜だと感じました |
| 〜に決まっています | そうなるのではないかと思いました |
なぜNGになりやすいか
→ 自分の生活から離れ、「一般論」を語る文章になるからです。
生活作文では、
正しさや多数派を示す必要はありません。
-
そのとき
-
その場所で
-
自分がどう感じたか
に戻すだけで、文章は自然に生活作文らしくなります。
「みんな」「普通は」を見つけたら、
「それって、誰のこと?」と自分に聞いてみるのがコツです。
【結論・正しさで締める系】NG→OK言い換え表
生活作文が意見文っぽく見えてしまうのは、
最後の一文が原因になっていることもよくあります。
書き終えようとして、
つい「答え」や「正しさ」を書いてしまうと、
文章全体が意見文の印象になってしまいます。
| NG表現 | OKな言い換え例 |
|---|---|
| だから〜が大切だと思いました | そのことが、強く心に残りました |
| 〜するべきだと思います | これからは、〜を意識したいと思いました |
| 〜が必要だと思いました | 〜について考えるきっかけになりました |
| 〜が正しいと思います | 自分なりに、〜だと感じました |
| 〜しなければならないと思いました | 〜について、改めて考えさせられました |
| この経験から学びました | この出来事は、今も印象に残っています |
なぜNGになりやすいか
→ 文章を「まとめよう」として、結論を出してしまうからです。
生活作文では、
必ずしも答えを出す必要はありません。
-
どう感じたか
-
どんな気持ちが残ったか
-
少し考えが変わったか
そのくらいで終わっても、十分です。
「これは正しいまとめかな?」と迷ったときは、
「そのとき、何を感じたかを書けているか」を基準にしてみてください。
とくに、作文の最後で意見文っぽくなりやすい人は、
「生活作文のまとめ方|意見文にならない終わらせ方」 もあわせて確認してみてください。
終わり方だけにしぼって、具体的に解説しています。
【説得・批判・提案モード系】NG→OK言い換え表
生活作文を書いているつもりでも、
知らないうちに誰かに向けて言っている文章になってしまうことがあります。
たとえば、
-
「〜したほうがいい」
-
「〜はよくないと思う」
-
「〜すべきだ」
といった表現です。
これらは、内容が体験でも、
読み手を説得したり、評価したりしている印象を与えやすく、
意見文に近づいてしまいます。
| NG表現 | OKな言い換え例 |
|---|---|
| 〜したほうがいいと思います | 私はそのとき、〜したらどうなるのか考えました |
| 〜はよくないと思いました | その場で、少し気になる気持ちが残りました |
| 〜すべきだと感じました | 〜したほうがいいのかもしれないと考えました |
| 〜する必要があると思います | 〜について考えるきっかけになりました |
| 〜しないのはおかしいと思いました | そのとき、違和感を覚えました |
| 〜を直したほうがいいと思います | 〜について、少し考えさせられました |
なぜNGになりやすいか
→ 相手に向けた「アドバイス」や「評価」に見えてしまうからです。
生活作文では、
正しい行動を伝える必要はありません。
-
自分はどう感じたのか
-
何が引っかかったのか
-
なぜ気になったのか
そこまで書けていれば、十分です。
「誰かに言っている文章になっていないか?」
と一度立ち止まるだけで、ズレは防ぎやすくなります。
【大げさ・断定・強調しすぎ系】NG→OK言い換え表
生活作文では、
気持ちをしっかり書こうとして、
言葉を強くしすぎてしまうことがあります。
強調のつもりでも、
断定や評価が前に出ると、
文章の印象が意見文に近づいてしまいます。
| NG表現 | OKな言い換え例 |
|---|---|
| 絶対に〜だと思いました | そのときは、〜だと強く感じました |
| 必ず〜しなければならない | 〜したほうがいいのではないかと思いました |
| とても大切なことだと思いました | 印象に残る出来事でした |
| すごく重要だと感じました | そのことが心に残りました |
| 二度と〜しないほうがいい | 〜しないほうがいいのかもしれないと感じました |
| 本当にひどいと思いました | その場で、少しつらい気持ちになりました |
なぜNGになりやすいか
→ 言葉が強くなるほど、「評価」や「判断」に見えやすくなるからです。
気持ちを弱くする必要はありませんが、
言い切らずに余白を残すだけで、
生活作文らしさはぐっと増します。
「強く言いすぎていないかな?」
と一度立ち止まってみるだけでも、効果があります。
【評価が先に出る系】NG→OK言い換え表
生活作文では、出来事を書いたあとに
感想をまとめることが多いですが、
評価の言葉が先に出てしまうと、意見文っぽく見えやすくなります。
たとえば、
-
「楽しかったです」
-
「よくないと思いました」
-
「いい経験でした」
といった言葉で終わってしまうケースです。
これらは間違いではありませんが、
評価だけで終わると、
体験の中身が見えにくくなることがあります。
| NG表現 | OKな言い換え例 |
|---|---|
| とても楽しかったです | 笑ってしまう場面があり、楽しい気持ちになりました |
| いい経験でした | あの出来事は、今も心に残っています |
| 大変でした | 思っていたよりも時間がかかり、少し疲れました |
| 嫌だと思いました | そのとき、少し戸惑う気持ちがありました |
| よくないと思いました | その場で、気になる点がいくつかありました |
| つらかったです | 胸が重くなるような気持ちになりました |
なぜNGになりやすいか
→ 評価だけを書くと、「考えを述べた文章」に見えてしまうからです。
生活作文では、
評価そのものよりも、
-
何があったのか
-
そのとき、どんな気持ちになったのか
が伝わると、文章が自然になります。
「よかった」「悪かった」で終わっていないか、
一度見直してみてください。
文章を直すときの“置き換えルール”5つ(迷ったらここ)
ここまでの表を見て、
「どれに当てはまるか分からない」
「全部はチェックしきれない」
と感じた人もいるかもしれません。
そんなときは、
次の5つのポイントだけ確認してみてください。
細かく考えなくても、ズレに気づきやすくなります。
① 「正しいこと」を言おうとしていないか
-
〜すべき
-
〜が大切
-
〜しなければならない
といった言葉が続いていたら、
一度「そのとき何があったか」に戻してみましょう。
② 「みんな」「普通は」を使っていないか
-
それは本当に全員の話か
-
自分の体験として書けないか
と考えるだけで、
生活作文らしさが戻りやすくなります。
③ 誰かに向けて言っていないか
-
読者にアドバイスしていないか
-
相手を評価していないか
「これは自分の話か?」と確認してみてください。
④ 言葉が強くなりすぎていないか
-
絶対
-
必ず
-
本当に
といった言葉があれば、
少しやわらげられないか考えてみましょう。
⑤ 「そのとき、何を感じたか」が書けているか
まとめや一文を直すときは、
出来事のあとに残った気持ちが書けているかを確認します。
答えや結論がなくても、問題ありません。
この5つをざっと見るだけでも、
言葉のズレはかなり防げます。
書き終えたあとに使える「最終チェックリスト」
生活作文を書き終えたら、
提出する前に、次のチェックリストを一度だけ見てみてください。
全部を完璧に直す必要はありません。
ひとつでも当てはまったら、言い換えを考えるくらいで大丈夫です。
□ 「〜すべき」「〜が大切だ」と書いていないか
→ その言葉を、感じたことに言い換えられないか考えてみる。
□ 「みんな」「普通は」が出てきていないか
→ 自分の体験として書き直せないか確認する。
□ 誰かに向けて言っている文章になっていないか
→ アドバイスや注意の形になっていないか見直す。
□ 言葉が強すぎないか
→ 「絶対」「必ず」「本当に」が続いていないかチェックする。
□ 最後が「正しい結論」になっていないか
→ そのとき、何を感じたかで終われているか確認する。
このチェックを通すだけでも、
生活作文が意見文に見えてしまうズレは、かなり減らせます。
「なぜ、こうした言葉を使うと意見文に見えてしまうのか」をもう少し詳しく知りたい場合は、
「生活作文が意見文になってしまう理由|書き方がズレるポイントを整理」 で解説しています。
まとめ:言葉を少し変えるだけで、生活作文はちゃんと生活作文になる
生活作文が意見文っぽく見えてしまうのは、
考え方や出来事の選び方が間違っているからではありません。
多くの場合、
使っている言葉が、少しだけ意見文寄りになっているだけです。
-
主張を言い切っていないか
-
一般論になっていないか
-
正しさでまとめていないか
こうした点を、
言葉のレベルで少し整えるだけで、文章の印象は大きく変わります。
この記事で紹介した
NG→OK言い換え表は、
文章を書き直すためのルールではなく、
「戻る場所」を示すヒントです。
内容を大きく直す必要はありません。
自分の考えを消す必要もありません。
書き終えたあとに、
「この言葉、大丈夫かな?」と感じたら、
表を一つ見直してみてください。
それだけで、
生活作文はちゃんと生活作文になります。
