
読書感想文を、
一度は最後まで書いてみたのに、
あとから原稿用紙を見て、
「……あれ? 文字数が足りない」
と気づいたことはありませんか。
がんばって書いたのに、
まだ足りないと言われると、
どこを直せばいいのか分からなくなりますよね。
でも、ここで一つ知っておいてほしいことがあります。
読書感想文は、最初から原稿用紙の枚数に届かなくても大丈夫です。
むしろ、
一度書いてみたあとに
「少し足りない」と感じるのは、
とてもよくあることです。
この記事では、
文章を無理に増やす方法は紹介しません。
言い回しを長くしたり、
同じことをくり返したりもしません。
そうではなく、
どこを考え直せばいいのかを整理します。
「足りない=やり直し」ではありません。
増やすのではなく、
考え直す場所を見つける。
その考え方が分かれば、
読書感想文は、ちゃんと次に進めます。
なお、この記事は、
一度、読書感想文を最後まで書いてみた人を前提にしています。
もし、
「まだ最後まで書けていない」
「どう進めればいいか分からない」
という場合は、
先に
「読書感想文の書き方|迷わず進める4ステップ地図」
を見てから進めるのがおすすめです。
読書感想文は、最初から原稿用紙の枚数に届かなくていい

読書感想文を最初に書いたとき、
原稿用紙の枚数に届かないのは、特別なことではありません。
むしろ、
一度目でちょうどよく書ける人のほうが少ない
と言っていいくらいです。
最初に書いたものは「考えたことを書き出した段階」
最初に書いた読書感想文は、
-
思ったことを書き出した
-
考えたことを順番に並べた
-
とにかく最後まで書いてみた
という状態の人がほとんどです。
ここでは、
-
うまく書けているか
-
原稿用紙の枚数に合っているか
を、気にする必要はありません。
「足りない」は、よくある通過点
学校で言われる原稿用紙の枚数は、
「最初からその量を書け」という意味ではありません。
実際には、
-
一度書いてみて
-
少し足りないことに気づいて
-
そこから考え直す
という流れになることが多いです。
だから、
「最後まで書けたのに、足りなかった」
という状態は、
よくある通過点だと考えてください。
ここでは、止まらなくていい
文字数が足りないと気づくと、
そこで手が止まってしまう人がいます。
でも、この段階では、
まだやり直す必要はありません。
今は、
-
うまく書けたか
-
ダメだったか
を考えるより、
「次に何をすればいいか」
を考えるタイミングです。
文字数が足りないときに、考えてはいけないこと
ここからは、
文字数が足りないときに、考えてはいけないことを
整理していきます。
この段階で大切なのは、
「どうやって増やすか」を考えないことです。
何文字足りないかを数えない
文字数が足りないと分かったとき、
まずやってしまいがちなのが、
「あと何文字書けばいいんだろう」
と考えることです。
でも、ここで文字数を数え始めても、
あまり意味はありません。
なぜなら、
文字数は、考えたことの結果として増えるものだからです。
文章を長くしようとしない
次にやってしまいがちなのが、
-
言い回しを長くする
-
同じことを別の言葉で書く
といった方法です。
たしかに、
これで文字数は増えます。
でも、
読書感想文として大切なのは、
文字が多いことではありません。
考えたことが書かれているかどうかです。
まとめだけを増やそうとしない
もう一つ、よくあるのが、
-
最後のまとめを長く書こうとする
というやり方です。
でも、
前の部分で考えが足りていないまま、
まとめだけを増やしても、
全体はあまりよくなりません。
ここで止めたい考え方
この段階で止めたいのは、
-
とにかく文字を増やそう
-
原稿用紙を埋めよう
という考え方です。
そうではなく、
どこで考えが止まっていたかに目を向けることが大切です。
次は、
文章を増やそうとすると、
なぜうまくいかないのかを、
もう少し整理していきます。
ただし、ここまでの話は、
「読書感想文が書けない」と感じる理由とも、
実はつながっています。
もし、
「どこで考えが止まりやすいのかを、
もう少し整理して知りたい」
と思ったら、
「読書感想文が書けない理由はここ|迷わないための基本の流れ」
を先に読んでおくと、
このあとの作業が、より分かりやすくなります。
文章を増やそうとすると、うまくいかない理由
文字数が足りないと分かったとき、
文章を増やそうとしてもうまくいかないのには、理由があります。
それは、
文章を増やすことと、考えを増やすことは別だからです。
文を長くしても、考えは増えない
言い回しを長くしたり、
同じことを少し形を変えて書いたりすると、
たしかに文字数は増えます。
でも、その方法では、
-
新しい考え
-
新しい気づき
は、あまり増えません。
読書感想文で大切なのは、
「どう書いたか」よりも、
何を考えたかです。
「増やそう」とすると、考えが止まる
文章を増やそうと意識すると、
-
何を書けばいいか分からなくなる
-
同じところをぐるぐる考えてしまう
という状態になりやすくなります。
これは、
増やすことばかり考えて、
考える向きがズレてしまうからです。
文字数は、あとからついてくる
読書感想文では、
-
まず考える
-
その結果として文章が増える
という順番になります。
逆に、
-
文章を増やす
-
それで考えが深まる
ということは、あまり起きません。
だから、
文章を増やす方向に進んでしまうと、
手が止まりやすくなります。
文字数が足りないときに起きていること

文字数が足りないとき、
多くの人は「うまく書けなかった」と感じます。
でも、実際に起きていることは、
それとは少し違います。
書く力が足りないわけではない
まず、はっきりさせておきたいのは、
書く力が足りないわけではないということです。
一度は最後まで書けていますし、
文章としても、形にはなっています。
ただ、その中に
考えがまだ足りていないところがある、
という状態です。
考えが足りていないところがある、というだけ
読書感想文では、
すべての部分を同じくらいくわしく書く必要はありません。
でも、
どこかで考えがあまり広がらないままだと、
全体の文字数は少なくなります。
それは、
-
手を抜いた
-
サボった
ということではありません。
まだそこまで考えていなかった部分がある、
というだけです。
足りていない場所は、人によってちがう
考えが足りていない場所は、
人によってちがいます。
-
出来事は書いたけど、気持ちが少ない人
-
気持ちは書いたけど、その先の考えが出ていない人
-
最後のまとめだけ、あっさり終わっている人
どれも、よくあることです。
大事なのは、
-
どこがダメか
ではなく、 -
どこがまだ足りていないか
を見ることです。
次は「足りていないところ」を探す
ここまでで分かるのは、
-
文字数が足りない
= 書き直しが必要
ではない、ということです。
必要なのは、
考えが足りていないところを一つずつ見つけること。
次では、
その「足りていないところ」を、
具体的に確認していきます。
どこに戻ればいい?考え直すポイントはここ

ここからは、
今書いてある読書感想文を見ながら、
考えがまだ足りていないところを確認していきます。
全部をいっぺんに直す必要はありません。
気になったところから、
一つずつ見ていけば大丈夫です。
① どんな話だったか
まずは、
本の中で何が起きた話なのか、という部分です。
-
あらすじを短くまとめすぎていないか
-
気になった場面を、通り過ぎていないか
「話は合っているけど、少し飛ばしすぎているかも」
と感じたら、
ここは考えを広げられる場所です。
② 心が動いたところ
次は、
読んでいて心が動いたところです。
-
うれしい
-
こわい
-
びっくりした
といった気持ちを書いている人は多いです。
もし、
気持ちは書いてあるけれど、
どうしてそう思ったかまでは書いていない
場合は、
ここがまだ考えが足りていないところかもしれません。
「その場面の、どんなところでそう感じたのか」
を、もう一度思い出せそうかを見てみましょう。
③ そこから何を考えたか
ここは、
いちばん文字数が伸びやすく、
いちばん足りなくなりやすいところです。
-
本の内容を言い直して終わっていないか
-
「すごいと思った」で止まっていないか
もしそうなら、
考えが少し手前で終わっている状態です。
「自分は、どう思ったのか」
「なぜそう考えたのか」
を、もう一歩考えられそうかを見てみましょう。
④ 今の自分
最後は、
本を読んだあとの自分です。
-
これからどうしたいか
-
自分の考えや見方がどう変わったか
が書けているかを見ます。
もし、
-
決意だけで終わっている
-
一文でまとめている
場合は、
ここも考えを足せる場所です。
どこも「間違い」ではない
ここで確認してほしいのは、
どのポイントも、
-
ダメな場所
-
書き直しが必要な場所
ではない、ということです。
まだ考えが足りていないところがあるだけです。
次は、
「足りない=やり直し」ではない、
という考え方を整理します。
「足りない=やり直し」ではない
文字数が足りないと分かると、
「もう一回、最初から書き直さないといけないのかな」
と思ってしまう人もいます。
でも、読書感想文では、
そこまでやる必要はありません。
全部を書き直す必要はない
ここまで見てきたように、
文字数が足りない理由は、
-
全体がダメだった
-
書き方を間違えた
ということではありません。
多くの場合は、
-
いくつかの部分で
考えがまだ足りていなかった
というだけです。
だから、
-
最初から全部書き直す
-
もう一度白紙に戻す
必要はありません。
見直すのは、選んだところだけでいい
やることは、
とてもシンプルです。
-
さっき確認したポイントの中から
-
「ここは、まだ考えられそうだな」
と思ったところを選ぶ
それだけで十分です。
一か所ずつ考え直していけば、
文章は自然に増えていきます。
少しずつで大丈夫
読書感想文は、
-
一気に完成させるもの
ではなく、 -
少しずつ整えていくもの
です。
だから、
-
今日一か所
-
明日もう一か所
という進め方でも、問題ありません。
次は、具体的な行動に移そう
ここまで来たら、
あとは実際に動くだけです。
次では、
最初に書いた下書きをどう見直すかを、
順番に整理します。
次にやること|最初に書いた下書きに戻ろう
ここまで読んだら、
新しいことを考え始める必要はありません。
やることは、
最初に書いた下書きを見直すことです。
① 下書きを読み返す
まずは、
今書いてある読書感想文を、
最初から最後まで読んでみましょう。
このときは、
-
うまく書けているか
-
正しいかどうか
は、考えなくて大丈夫です。
② 「まだ足りていないところ」を探す
次に、
-
ここは少しあっさりしている
-
もう少し考えられそうだ
と感じるところを探します。
それが、
考えがまだ足りていないところです。
一か所でも見つかれば、十分です。
③ その場所だけ、考え直す
見つけたら、
その部分だけを考え直します。
-
なぜそう思ったのか
-
ほかに気づいたことはないか
-
自分だったらどう考えるか
を、少しだけ考えてみましょう。
④ そこを書き足す
考えたことを、
文章として書き足します。
きれいに書こうとしなくて大丈夫です。
まずは、
思ったことをそのまま書いてみましょう。
文字数は、あとからついてくる
この順番で進めていけば、
文字数は自然に増えていきます。
無理に増やそうとしなくても、
考えた分だけ、文章は増えるからです。
これで大丈夫
文字数が足りなかったとしても、
それは失敗ではありません。
「次に何をすればいいか」が
分かった、ということです。
ここまで来たら、
読書感想文は、もう前に進めています。

