意見文の書き出し例50選|すぐに使える導入文テンプレ

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意見文を書こうと思って紙を開いたとき、
最初の1行目で手が止まってしまうことってありませんか?

テーマは決まっているのに、
「どう書き始めればいいんだろう…」
「いきなり“私はこう思います”でいいのかな?」
と迷ってしまうのは、とてもよくあることです。

じつは、意見文の書き出しには
いくつかの“コツ”や“パターン”があります。

これを知っておくと、
どんなテーマでもスムーズに書き始めることができるようになります。

この記事では、小学生・中学生でも使いやすい
書き出しの基本パターンと、
そのまま使える 書き出し例文(50選) をまとめました。

「何から書けばいいの?」と困っている人でも、
読み終わるころには 自分で書き出しを作れるようになる 内容になっています。

まずは、書き出しでつまずきやすい理由から
いっしょに見ていきましょう。

  1. 意見文の書き出しは“3行”で決まる|まず知っておきたい基本
    1. 書き出しでつまずく理由は「主張があいまい」だから
    2. 最初に書くべきは「主張」ではなく“切り口”
    3. 小学生・中学生に多いNGな書き出し例
  2. 書き出しの基本パターン6つ|どれか1つを選べばOK
    1. ① 結論(主張)から書くパターン
    2. ② 理由・根拠から書くパターン
    3. ③ 体験談から入るパターン
    4. ④ 質問で始めるパターン
    5. ⑤ 事実・データ提示で始めるパターン
    6. ⑥ 例えや比喩で印象づけるパターン
  3. すぐに使える!小学生向けの書き出し例文(テーマ別)
    1. 生活・学校のテーマ(あいさつ/掃除/給食など)
    2. ルール・マナーのテーマ(SNS/時間/公共マナーなど)
    3. 環境のテーマ(リサイクル/節電など)
  4. 中学生向け|考えを深める書き出し例文(テーマ別)
    1. 社会問題(AI・情報リテラシー・地域社会など)
    2. 学校・生活(部活動・スマホ・いじめ・防災など)
    3. 自分の体験から考える書き出し(印象的に始める)
  5. 書き出しで差がつく“ちょい足しテクニック”
    1. 読み手を意識した「つなぎ言葉」を使う
    2. 「だと思います」を減らして説得力を上げる方法
    3. 書き出した後に必ず読むべき3つのチェックポイント
  6. よくある質問(Q&A)|書き出しで悩むポイントを解決
    1. Q1. 書き出しが思いつかないときはどうすれば?
    2. Q2. 書き出しは長くてもいい?短い方がいい?
    3. Q3. 賛成・反対のどちらでも書ける書き出しはある?
    4. Q4. 書き出しの後に続ける文章はどう考えるの?
  7. まとめ|書き出しはパターン化すれば迷わない

意見文の書き出しは“3行”で決まる|まず知っておきたい基本

意見文の書き出しは、「3行ほどの短い文章」で流れがつかめると、とても書きやすくなります。
まずは、この最初の3行で “何を伝えるか” を整理しておきましょう。

書き出しでつまずく理由は「主張があいまい」だから

書き出しで手が止まってしまうときは、
「何について言いたいのか」がまだはっきりしていないことが多いです。

たとえば、
・“スマホの使い方について思うこと”
・“いじめについて考えたこと”
のようにテーマが広いと、どこから書けばいいか迷ってしまいます。

まずは、
自分が一番伝えたいこと(主張)をひとつに決める
これだけで、書き出しがスッと書けるようになります。

最初に書くべきは「主張」ではなく“切り口”

「意見文=最初に主張を書く」と思われがちですが、
じつは最初の1行は、主張そのものよりも
“どんな角度で話を始めるか(切り口)” を決めるほうが大切です。

切り口にはいくつか種類があります。
・体験から入る
・質問を投げかける
・理由から入る
・事実やデータを示す

この“切り口”を選ぶだけで、書き出しの迷いはかなり減ります。

小学生・中学生に多いNGな書き出し例

書き出しでよく見られる「ちょっともったいない書き方」もあります。

NG例:

  • 「私は○○だと思います。」だけで終わる

  • いきなり主張だけを書いて、理由が続かない

  • テーマと関係のない話から始めてしまう

  • 同じ言い回しを毎回使ってしまう

これらのNGは、書き出しの段階で
“読み手が置いてけぼりになる” ことが原因です。

書き出しは、「これから何を話すのか」を相手に伝える最初の合図。
だからこそ、パターンを使って分かりやすくまとめるのが大切です。

書き出しの基本パターン6つ|どれか1つを選べばOK

意見文の書き出しには、いくつかの“型(パターン)”があります。
この中からひとつ選ぶだけで、テーマがどんな内容でも書き出しがまとまりやすくなります。

ここでは、小学生・中学生でも使いやすい
6つの基本パターンを紹介します。

① 結論(主張)から書くパターン

もっともシンプルで使いやすいのが、
最初に自分の考えをズバッと言い切る書き方です。

例文:

  • 私は、学校のあいさつ運動はとても大切だと思います。

  • 私は、部活動の時間は今のままでよいと考えています。

「何を言いたいのか」がすぐに伝わるので、読み手にも分かりやすい書き出しです。

② 理由・根拠から書くパターン

「なぜその意見なのか?」の理由から入る方法です。
結論をあとで書くので、文章の流れが自然になります。

例文:

  • あいさつをすることで、学校の雰囲気が明るくなるからです。

  • 部活動の時間が短くなると、技術が身につきにくくなると思うからです。

理由から入ると、主張につなげやすいのが特徴です。

③ 体験談から入るパターン

自分の体験を1行入れてから意見につなげるパターンです。
読み手にイメージが伝わりやすく、説得力も出ます。

例文:

  • 先日、登校中に自分からあいさつをして、相手が笑顔になったことがありました。

  • 部活動で練習時間が足りず、試合でうまくいかなかった経験があります。

体験から入ると、文章に温かさやリアリティが生まれます。

④ 質問で始めるパターン

読み手に問いかけるように書き出す方法です。
文章にリズムが生まれ、読みやすい印象になります。

例文:

  • 学校でのあいさつは、本当に必要ないのでしょうか。

  • 部活動の時間は、本当に短い方がいいのでしょうか。

テーマが大きくても扱いやすい書き出しです。

⑤ 事実・データ提示で始めるパターン

ニュースや身近な事実を冒頭に提示する方法です。
客観的な話から入るため、論理的に見えます。

例文:

  • 近年、あいさつをしない子どもが増えていると言われています。

  • 多くの学校で、部活動の時間が見直される動きが広がっています。

中学生の意見文ではとても使いやすいパターンです。

⑥ 例えや比喩で印象づけるパターン

少し工夫して、例えを使って書き始める方法です。
文章に個性が出るため、読み手の興味を引きやすくなります。

例文:

  • あいさつは、人と人をつなぐ“かけ橋”のようなものだと思います。

  • 部活動で努力を続けることは、自分を成長させる“階段”のようなものです。

書き出しに困ったときの“助け舟”にもなるパターンです。

どのパターンも、まずは1つ選んで短く書いてみるとスムーズです。
書き出しが決まるだけで、そのあとの文章が驚くほど書きやすくなります。

なお、書きたいテーマが決まらずに悩んでいる場合は、以下の記事も参考になります。
👉 意見文のテーマに迷ったら?書きやすい題材60選+すぐ書けるコツも紹介

すぐに使える!小学生向けの書き出し例文(テーマ別)

ここでは、小学生でもすぐに使えるように、
なるべくやさしい言葉で短めの書き出し例をまとめました。

生活や学校でよく扱われるテーマごとに紹介しているので、
そのまま書き写しても、少しアレンジしてもOKです。

生活・学校のテーマ(あいさつ/掃除/給食など)

あいさつの大切さ

  • あいさつをすると、相手も自分も明るい気持ちになれると思います。

  • あいさつは、人と気持ちをつなぐ大事な言葉だと感じています。

掃除の取り組み

  • 掃除をていねいにすると、気持ちよく過ごせる教室になると思います。

  • みんなで協力して掃除をすると、クラスの雰囲気がよくなると感じます。

給食について

  • 給食は、いろいろな食べ物に出会える大切な時間だと思います。

  • みんなで食べる給食は、心があたたかくなる時間だと感じます。

ルール・マナーのテーマ(SNS/時間/公共マナーなど)

時間を守ること

  • 時間を守ることは、相手への思いやりにつながると思います。

  • 約束の時間をきちんと守ると、おたがいに安心できると感じます。

公共の場のマナー

  • 公共の場でのマナーは、みんなが気持ちよく過ごすために大切です。

  • 電車やバスでは、まわりに気をつかうことが必要だと思います。

SNS・インターネットの使い方

  • SNSはとても便利ですが、使い方をまちがえるとトラブルになると思います。

  • インターネットを使うときは、相手の気持ちを考えることが大切だと感じます。

環境のテーマ(リサイクル/節電など)

リサイクルの必要性

  • リサイクルをすると、ごみを減らして地球を守ることにつながると思います。

  • 使い終わった物を分けて出すことで、資源を大切にできると感じています。

節電の大切さ

  • 電気をむだにしないことは、環境を守るためにとても大切だと思います。

  • 1人ひとりが節電を心がけることで、大きな力になると感じます。

中学生向け|考えを深める書き出し例文(テーマ別)

中学生になると、意見文で扱うテーマが少しむずかしくなり、
「どう書き始めれば深い考えに見えるか」がポイントになります。

ここでは、中学生が書く場面を想定して、
考えをまとめやすい書き出し例文をテーマ別に紹介します。

社会問題(AI・情報リテラシー・地域社会など)

AIと人間の関わり

  • AIが進むなかで、人間がどのように考えて行動するかがますます大切になると思います。

  • AIが社会に広がることで、便利さだけでなく責任も考えなければならないと感じています。

情報リテラシー(ネット情報の使い方)

  • インターネットには正しい情報とまちがった情報があり、それを見分ける力が必要だと思います。

  • SNSで情報を広めるときには、相手にどんな影響があるのかをよく考えるべきだと感じます。

地域社会・ボランティア

  • 地域の活動に参加することは、自分たちの町をよりよくする力になると思います。

  • ボランティアに参加したとき、立場のちがう人を理解する大切さを知りました。

学校・生活(部活動・スマホ・いじめ・防災など)

部活動のあり方

  • 部活動は人を成長させる場だからこそ、時間の使い方を見直す必要があると感じています。

  • 勝つことだけでなく、仲間との協力や努力の大切さを学ぶ場所だと思います。

スマホの使い方

  • スマホは便利ですが、使い方によって生活が乱れてしまうこともあると思います。

  • SNSでのトラブルを防ぐために、学校や家庭でルールを決めることが大切だと感じます。

いじめについて

  • いじめは、どんな理由があっても許されない行動だと思います。

  • いじめをなくすためには、周りが気づいたときに声を上げる勇気が必要だと感じます。

防災・安全

  • 災害はいつ起こるかわからないからこそ、日ごろの備えが大切だと感じています。

  • 防災訓練に真けんに取り組むことは、自分や家族を守ることにつながると思います。

自分の体験から考える書き出し(印象的に始める)

部活動での挫折や成長

  • うまくいかず落ちこんだことがきっかけで、努力することの意味を考えるようになりました。

  • 練習を続けてきたことで、自分でも気づかなかった成長を感じられました。

家族や友人との出来事

  • 友人とのちょっとした誤解が、話し合うことの大切さを知るきっかけになりました。

  • 家族の言葉に助けられた経験から、人にやさしくする大切さを学びました。

身近な気づき・学び

  • 毎日の生活の中で、小さな工夫が自分を変える力になると感じています。

  • ある失敗を通して、物事を最後までやり抜く大切さに気づきました。

書き出しで差がつく“ちょい足しテクニック”

書き出しはパターンに当てはめるだけでも書けますが、
少し工夫を加えると、読み手に「おっ」と思わせる文章になります。

ここでは、初心者でもすぐに使える
“ちょい足しテクニック” を紹介します。

読み手を意識した「つなぎ言葉」を使う

書き出しのあとに文章を続けるとき、
「つなぎ言葉」 を入れておくと、とても読みやすくなります。

たとえば、

  • たとえば

  • しかし

  • そのため

  • その一方で

  • まず

  • つぎに

これらを1つ入れるだけで、文章の流れがなめらかになります。

例:
「私はあいさつが大切だと思います。なぜなら、あいさつには相手の気持ちを明るくする力があるからです。」

「だと思います」を減らして説得力を上げる方法

小学生・中学生の意見文で多いのが、
どの文にも「〜と思います」をつけてしまうことです。

もちろん使ってはいけないわけではありませんが、
使いすぎると文章が弱く見えてしまいます。

そこで、書き出しではとくに

  • 「〜と感じます」

  • 「〜が必要です」

  • 「〜だと考えます」

など、表現に少し変化をつけると説得力が上がります。

例:
「私は、ごみを減らすためにはリサイクルが必要だと考えます。」

言い切る形にするだけで、意見がしっかりして見えます。

書き出した後に必ず読むべき3つのチェックポイント

書き出しができたら、次の3つを軽くチェックしてみましょう。

① テーマとズレていないか
→ 話がいきなり別の方向に行っていないか確認します。

② 読み手に伝わる言葉か
→ 難しい言葉や長すぎる文になっていないかを見直します。

③ 次の文につなげやすいか
→ 理由や体験につなげやすい書き出しになっているかが大切です。

この3つを意識するだけで、文章全体がまとまりやすくなり、
「読みやすい意見文」に近づきます。

よくある質問(Q&A)|書き出しで悩むポイントを解決

意見文の書き出しでよくある疑問を、Q&A形式でまとめました。
書くときに迷ったら、このページに戻ってチェックしてみてください。

Q1. 書き出しが思いつかないときはどうすれば?

まずは、パターンのどれか1つに当てはめることを意識しましょう。
「体験」「理由」「質問」など、入り方を決めるだけで書きやすくなります。

それでも迷うときは、
テーマについて自分が思ったことを箇条書きにするのがおすすめです。
いくつか書き出していくうちに、自然と最初の1文が見えてきます。

Q2. 書き出しは長くてもいい?短い方がいい?

小学生・中学生の意見文では、
短め(1〜3行程度) の書き出しが読みやすくおすすめです。

長くなると何が言いたいのか分かりにくくなるため、
最初は短くまとめてから、本文でしっかり説明するようにするとよいでしょう。

Q3. 賛成・反対のどちらでも書ける書き出しはある?

あります。
たとえば、以下のような「中立的な入り方」はどちらにも使えます。

  • 「このテーマについて、さまざまな意見があります。」

  • 「この問題を考えるとき、大切だと感じることがあります。」

そこから、賛成や反対の主張につなげればOKです。

Q4. 書き出しの後に続ける文章はどう考えるの?

書き出しの役目は、話の入り口を作ることです。
そのあとにつづける文章は、

  • 理由

  • 体験

  • 具体例

  • まとめ(結論)

といった流れにすると書きやすくなります。

もし全体の流れが分かりにくい場合は、
「意見文の書き方(完全版)」の記事を参考にするとスムーズに書けます。

書き出しの型を1つ覚えておくだけでも、意見文はぐっと書きやすくなります。
あとは、選んだテーマにそって自分の考えを組み立てていくだけです。

意見文全体の流れや構成をもっとくわしく知りたい人は、以下の解説もあわせてどうぞ。
👉 意見文の書き方(完全版)|小学生~中学生向けに流れをやさしく解説

まとめ|書き出しはパターン化すれば迷わない

意見文の書き出しは、
むずかしく感じることが多い部分ですが、
実は パターンを知っているだけで迷わず書けるようになるところです。

  • 結論から言う

  • 理由から入る

  • 質問で始める

  • 体験をまじえる

  • 事実を紹介する

  • 例えを使う

どれか1つを選ぶだけで、最初の1行がスッと書けます。

また、
小学生・中学生でも使いやすい例文を参考にすると、
自分のテーマにも応用しやすくなります。

書き出しが決まると、文章の流れが自然につながり、
そのあとの「理由 → 具体例 → まとめ」も書きやすくなります。

意見文で迷ったときは、
ぜひこの記事のパターンや例文を使って、
自分の意見をすっきりまとめてみてください。

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