地域や社会でのちょっとした出来事は、意見文のテーマとしてとても使いやすいジャンルです。
「通学路で気になったこと」や
「地域のルールで思ったこと」など、
毎日の生活の中で感じた“ささやかな気づき”がそのまま文章のタネになります。
とくに自転車のマナーや公園での過ごし方などは、
だれでも一度は「こうだったらいいのに」と感じたことがあるはず。
自分の体験をまじえながら書くことで、
読み手にも「なるほど」と伝わりやすい意見文になります。
このページでは、
地域・社会をテーマにした意見文の書き方と、
実際に使える300字の例文も紹介します。
テーマ選びのヒントにもなるので、ぜひ参考にしてみてください。
地域・社会が意見文のテーマに向いている理由
地域や社会に目を向けると、身のまわりには意見文に使える材料がたくさんあります。
毎日通る道や、公園、学校のまわりなど、
「ちょっと気になるな…」と感じるできごとは、立派なテーマのタネになります。
とくに地域・社会の話題は、
体験と結びつけやすい というメリットがあります。
「こんな場面を見た」
「こうしてほしいと思った」など、
自分の気持ちを素直に書きやすい点が魅力です。
また、社会全体のことといっても、
大きな問題を書かなくても大丈夫です。
小さな気づきほど、読み手にとっても共感しやすく、
文章としてもまとめやすいテーマになります。
「自分が感じたこと」を中心に書けるので、
意見文が苦手な人でも取り組みやすいジャンルと言えます。
すぐ書ける！地域・社会系のテーマ例
地域や社会のテーマは、身近な出来事が多いので選びやすいのが特徴です。
「ちょっと気になったこと」「このほうがいいのにと思ったこと」を思い出すだけでも、すぐにネタが見つかります。
以下のテーマは、意見文として書きやすく、まとめやすいものばかりです。
-
自転車のマナーについて思ったこと
-
公園での遊具の使い方やルール
-
地域のあいさつの大切さ
-
ゴミの分別やポイ捨てについて
-
通学路の安全面で気づいたこと
-
地域行事（祭り・イベント）で感じたこと
-
公共の場でのマナー
-
防災訓練に参加して思ったこと
-
高齢者との関わりで気づいたこと
-
地域ボランティアについて感じたこと
この中から、自分が「ちょっと言いたいな」と思えるテーマを選ぶのがコツです。
ほかにも書きやすい題材を知りたい場合は、
意見文のテーマに迷ったら？書きやすい題材60選＋すぐ書けるコツも紹介
も参考になります。より多くのテーマの中から、自分に合ったものが選べます。
意見文の構成テンプレ（序論→本論→結論）
意見文は、「序論 → 本論 → 結論」 の流れで書くと、とても読みやすくなります。
ここでは、はじめて書く人でもそのまま使える形でまとめました。
序論（意見・主張）
まずは、自分が 「何について、どう思ったのか」 を一文で伝えます。
文章の最初に意見をはっきりさせることで、読み手にも話の方向がわかりやすくなります。
本論（理由＋具体例）
次に、「なぜそう思ったのか」という理由を書きます。
そのあとに、実際の体験や見かけた場面などの具体例を入れると、文章に説得力が出て、読み手もイメージしやすくなります。
結論（まとめ・伝えたいこと）
最後は、もう一度意見をまとめながら、
「これからどうしていきたいか」という自分の考えを一言そえて締めくくります。
短い言葉でも十分にまとまり、きれいな終わり方になります。
意見文の書き方をもっとくわしく知りたい人は、
意見文の書き方（完全版）｜小学生〜中学生向けに流れをやさしく解説
も参考になります。全体の流れがつかめるので、さらに書きやすくなります。
地域・社会の小さな気づきをテーマにした例文（自転車のマナー・300字）】
私は、自転車のマナーを守ることはとても大切だと思います。
とくに通学時間になると歩道が混雑し、ヒヤッとする場面を見かけることがあります。
歩行者と自転車が同じ場所を通ると、ちょっとした不注意で大きな事故につながることがあるからです。
先日、前をよく見ずにスマホを触りながら自転車に乗っている人を見かけました。
もしあのとき、子どもやお年寄りが歩いていたらと思うと、とても危ない行動だと感じました。
また、スピードを出しすぎている自転車を見ることもあり、「周りの人も怖い思いをしているはずだな」と思いました。
だから私は、自転車に乗るときは周りをよく見て、スピードを落として運転することが大切だと考えます。
これからは、自分も気をつけながら、地域のみんなが安全に通れるような環境になるといいなと思います。
書くときにつまずきやすいポイントとコツ
地域や社会をテーマにするときは、書きやすい反面、つまずきがちなポイントもいくつかあります。
ここでは、とくに多い3つの悩みと、その対処法をまとめました。
理由が“あたりまえ”になりやすい
地域のテーマは、どうしても「マナーが大切」「安全にしたい」など、当たり前の理由になりがちです。
その場合は、自分の体験や見かけた場面を一つだけ書く と、説得力がぐっと上がります。
体験談が思いつかないときの対処法
体験がない場合は、実際に「見かけたこと」でも十分です。
それも思い出せなければ、“もしこうなったら大変だな” と思う場面を想像して書く のも効果的です。
地域・社会のテーマは、想像例とも相性が良いのが特徴です。
結論が弱くなりやすいので注意
最後の結論がぼんやりしてしまうと、文章全体が締まりません。
「だから私は〜と考えます」「これから〜していきたいです」
のように、自分の気持ちをはっきり書くと、読み手にも伝わりやすくなります。
意見文の理由がうまく書けないときは、
意見文の理由を書くコツと例文
も参考になります。伝えたい気持ちが整理しやすくなります。
また、体験談の部分で悩むときは、
体験ゼロでも書ける！具体例の作り方
を読んでみると、書きやすいヒントが見つかります。
まとめ
地域や社会で感じた小さな気づきは、意見文にとても向いています。
身近な場面を思い出しながら書くことで、自分の言葉でまとめやすく、読み手にも伝わりやすい文章になります。
難しい言いまわしを使わなくても、
「なぜそう思ったのか」「どんな場面があったのか」
をていねいに書くだけで、立派な意見文になります。
まずは、自分が日々の生活の中で感じたことを思い出しながら、気軽に書き始めてみてください。
