「わからないことがあったら質問させてください」は敬語として失礼?丁寧な言い換え

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新しい仕事を教わったあとや、引き継ぎの説明を受けたあと。「わからないことがあったら質問させてください」と伝えようとして、「この言い方、上司や取引先に使って失礼にならないかな?」と、手が止まったことはありませんか。

気軽に言える一言だからこそ、ていねいさが足りないのでは…と心配になりますよね。

結論からいうと、この表現は間違った敬語ではなく、ビジネスでも使えます。ただし、相手が上司や取引先のときは、言葉を少し変えるだけで、ぐっとていねいな印象になります。

この記事では、「質問させてください」の丁寧な言い換え例や、間違えやすい注意点、「また」をつけて締めに使うときの伝え方、質問するときに好印象になる一言をわかりやすくご紹介します。

「わからないことがあったら質問させてください」は失礼?敬語として使える?

ビジネスで使っても失礼にはあたりません。

「質問させてください」は、「質問する」に「〜させてください」をつけて、「質問してもよいでしょうか」とお願いする形です。敬語を重ねた二重敬語ではなく、文法的にもおかしくありません。

ただし、文全体を見ると、少しくだけて聞こえる部分が3か所あります。

  • 「わからないこと」:やや話し言葉らしい響きがあります
  • 「あったら」:「ありましたら」に比べると、くだけた言い方です
  • 「質問させてください」:お願いの形がストレートで、相手によっては少し一方的に聞こえることがあります

どれも間違いではなく、相手との距離感によって気になるかどうかが変わる部分です。目安は次のとおりです。

  • 同僚・先輩・後輩:そのままで問題ありません
  • 上司:そのままでも使えますが、少し整えると安心です
  • 取引先・社外の方:さらにていねいな言い方にするのがおすすめです

丁寧にしたいときの言い換え例

「質問させてください」を丁寧にするコツは、気になる3か所を少しずつ整えることです。

  • 「わからないこと」→ 「わからない点」「不明な点」
  • 「あったら」→ 「ありましたら」「出てきましたら」
  • 「質問させてください」→ 「質問させていただいてもよろしいでしょうか」「お尋ねしてもよろしいでしょうか」

この3つを組み合わせると、相手に合わせて丁寧さを選べます。

丁寧さ 表現 使う相手の目安
ふつう わからない点がありましたら、質問させてください。 同僚・先輩
ていねい 不明な点が出てきましたら、質問させていただいてもよろしいでしょうか。 上司
かなりていねい 不明な点が出てきましたら、お尋ねしてもよろしいでしょうか。 取引先・社外の方

どれにするか迷ったときは、次の言い方が使いやすいです。

不明な点が出てきましたら、お尋ねしてもよろしいでしょうか。

「させていただく」を使わないので、すっきりした印象でていねいさも保てます。

「今すぐ答えを教えてほしい」ときの言い換えは、「教えてください」は失礼?ビジネスで使える丁寧な言い換えと例文や、「ご教示ください」は失礼?意味・例文・言い換えをまとめて解説で詳しく紹介しています。

間違えやすい注意点

言い換えるときに、かえって不自然になりやすいポイントを3つ確認しておきましょう。

①「ご不明な点」を自分に使ってしまう

「ご不明な点」は、相手に向けて使う言い方です。「ご」は相手を立てる言葉なので、自分がわからないときは「不明な点」「わからない点」にします。

× ご不明な点が出てきましたら、質問させてください。

○ 不明な点が出てきましたら、質問させてください。

②「させていただく」を重ねすぎる

許可を求める場面なので、「質問させていただいてもよろしいでしょうか」は自然です。ただし、一通のメールに何度も入れると、くどく見えてしまいます。

△ 質問させていただきたく、ご連絡させていただきました。

○ 質問したく、ご連絡いたしました。

③「伺う」に「させていただく」を足す

「伺う」はすでにへりくだる言葉です。そこへ「させていただく」を足すと、敬語が重なってしまいます。

× お伺いさせていただいてもよろしいでしょうか。

○ 伺ってもよろしいでしょうか。

「また」をつけて締めに使うときの伝え方

「またわからないことがあったら質問させてください」は、説明を受けたあとの締めの一言として使われることが多い表現です。業務の説明、引き継ぎ、研修のあとなどが当てはまります。

この場面では、先にお礼を伝えてから、質問したい気持ちを添えるのが基本です。お礼があると、「また聞いてもよいですか」という申し出が、すっと受け止めてもらいやすくなります。

なお、「また」は話し言葉では自然ですが、文章では「今後」「あらためて」に変えると、改まった印象になります。

口頭の場合

ありがとうございました。また不明な点が出てきましたら、質問させてください。

メールの場合

ご説明いただき、ありがとうございました。今後、不明な点が出てきましたら、あらためてお尋ねしてもよろしいでしょうか。

メールは顔が見えない分、お願いの形にしておくと、やわらかく伝わります。

質問する前に伝えておくと印象がよい一言

質問するときは、言い方だけでなく、聞き方の準備でも印象が変わります。相手が答えやすくなる一言を、2つ押さえておきましょう。

①何について聞きたいかを先に伝える

「わからないことがあったら」だけでは、相手は何を聞かれるのか見当がつきません。テーマを先に伝えると、相手も心づもりができます。

〇〇の件で不明な点が出てきましたら、お尋ねしてもよろしいでしょうか。

②調べたうえで聞く姿勢を見せる

質問の前に、資料やマニュアルを確認したことを添えると、自分で考えて取り組んでいることが伝わります。

資料を確認したのですが、〇〇の部分がわからず、質問させてください。

どちらも一言足すだけです。相手は何について、どこまで調べた質問なのかをすぐに判断できるので、答えやすさにもつながります。

まとめ|「質問させてください」はそのままでも使えるが、上司・取引先には一段ていねいに

「わからないことがあったら質問させてください」は、間違った敬語ではありません。ただし、上司や取引先には、「わからないこと」「あったら」「質問させてください」の3か所を整えると、より安心です。

説明を受けたあとの締めに使うなら、お礼を先に伝えてから添えると、感じよく終われます。

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