
読書感想文の宿題が出ると、
原稿用紙を前にして、手が止まってしまうことはありませんか。
本は読んだ。
あらすじも、だいたい分かる。
でも、
「自分の考えを書いてください」
と言われた瞬間に、何も浮かばなくなる。
それは、とてもよくあることです。
「ちゃんとしたことを書かないといけない」
「正しいことを言わないといけない」
そんなふうに考えるほど、
かえって何も書けなくなってしまいます。
でも、安心してください。
読書感想文は、
立派な考えや、正しい意見を書く文章ではありません。
この記事では、
-
「自分の考えが思いつかない」
-
「何を書けばいいのか分からない」
と感じている人に向けて、
どこまで書けていれば大丈夫なのか
どんな言葉で書けばいいのか
を、順番に整理していきます。
むずかしい言葉は使いません。
完成した例文も出しません。
その代わり、
「ここまででOK」
という安心ラインを、はっきりさせます。
まずは、
なぜ「自分の考えを書こう」と思うほど、
手が止まってしまうのか。
そこから一緒に見ていきましょう。
「自分の考えを書かなきゃ」と思うほど、手が止まる
読書感想文を書こうとすると、
いちばん最初につまずくのが、ここです。
「自分の考えを書かないといけない」
そう思った瞬間に、
何も浮かばなくなってしまう。
それは、あなたが考えるのが苦手だからではありません。
多くの場合、
「自分の考え=ちゃんとしたことを書かないといけない」
と思ってしまっているだけです。
学校やネットでは、
-
自分の考えを書こう
-
どう思ったかをまとめよう
と言われることが多いです。
それを見て、
「しっかりしたことを書かないとダメなんだ」
と思ってしまう人も少なくありません。
でも、読書感想文で求められているのは、
立派にまとめた文章ではありません。
考えを整理したり、
正しい答えを出したりする必要もありません。
ここで一度、考え方を切り替えてください。
読書感想文で書くのは、
「考え」よりも前のものです。
まずは、
本を読んでいて
何かを感じたかどうか。
そこからで大丈夫です。
このあとで、
「じゃあ、何を書けばOKなのか」
「どこまで書けば足りるのか」
を、順番に整理していきます。
読書感想文の全体の流れを先に知りたい人は、
こちらでまとめています。
まず知っておいてほしい「NGにならない感想文の形」

「自分の考えが思いつかない」と感じるとき、
実は 何を書けば“足りる”のかが分かっていないだけ のことがあります。
ここで話すのは、
うまく書くためのコツでも、
評価を上げるための書き方でもありません。
学校に出して、NGにならない最低ライン。
まずは、それを先に共有します。
読書感想文は、
次の形になっていれば問題ありません。
これは、みんなが安心して書き始めるための形です。
ここまでできていれば、学校に出しても大丈夫です。
まず、あらすじ。
本を読んだことが伝わる程度で十分です。
最初から最後まで細かくまとめる必要はありません。
次に、その中の1場面・1出来事。
全部を取り上げなくていいので、
少し気になったところを1つ選びます。
そして最後に、それに対して思ったこと。
ここで必要なのは、立派な意見や深い考えではありません。
「こう感じた」
「ここが気になった」
それだけで大丈夫です。
大事なのは、
あらすじだけで終わらないことと、
正しい意見や結論を書こうとしないこと。
この3つがつながっていれば、
読書感想文としてはきちんと成立しています。
「自分の考えがないから書けない」
そう感じている人の多くは、
この形を知らないだけです。
まずは、
ここまででOKだということを知ってください。
「じゃあ、最初は何から書けばいいのか分からない」
と感じている人は、こちらも参考にしてください。
ここまで分かれば、
「考えが出ないかも…」という気持ちは、少し軽くなるはずです。
「それに対して思ったこと」は、立派でなくていい
「それに対して思ったこと」と言われると、
ちゃんとした考えを書かなきゃいけない気がして、
急にむずかしく感じてしまう人は多いです。
でも、ここで求められているのは、
立派な考えや正しい意見ではありません。
読書感想文で大事なのは、
本を読んで、
何かを感じたかどうかです。
それが、
-
すごいと思った
-
ちょっといやだなと思った
-
なんだか気になった
そんなレベルでも、問題ありません。
「考えを書く」と聞くと、
理由を考えたり、
まとめを作ったりしなきゃいけない気がします。
でも、この段階では、
そこまでやらなくて大丈夫です。
ここでやることは、
「意見を考えること」ではなく、
読んだあとに思ったことを書くだけです。
うまく言おうとしなくていいし、
正しくしようとしなくていい。
もし、
「こんなこと書いていいのかな?」
と思ったとしても、
その気持ちが出ている時点で、
もう感想文としては大丈夫です。
思ったことは「このくらいの言葉」で十分
「それに対して思ったこと」と聞くと、
むずかしい考えを書かないといけない気がして、
手が止まってしまう人は多いです。
でも、ここで必要なのは
立派な考えでも
正しい意見でもありません。
本を読んで、
その場面で感じたことが少しでもあれば、
それが伝われば、十分です。
【小学生】感情がそのまま出る言葉でOK
小学生の場合は、
感じたことがそのまま出る言葉で問題ありません。
たとえば、
-
びっくりした
-
こわいと思った
-
かわいそうだと思った
-
なんで?と思った
-
いやだなと思った
-
すごいなと思った
このくらいの言葉で大丈夫です。
大事なのは、
理由をがんばって書こうとしないこと。
「思った」で止めても、問題ありません。
【中学生】少し言い方を変えてもOK
中学生になると、
気持ちをそのまま書くのが、
少し恥ずかしく感じることもあります。
その場合は、
そのままの気持ちを書かなくても、
「気になった」「印象に残った」みたいな言い方でもOKです。
たとえば、
-
ひっかかった
-
不思議に思った
-
納得できなかった
-
モヤっとした
これも、やっていることは同じです。
読んだあとに感じたことを、
言葉にしているだけです。
ここで、
「正しいことを言おう」
「ちゃんとまとめよう」
と思う必要はありません。
この段階では、
言葉が短くても、浅くても大丈夫です。
次のパートでは、
小学生も中学生も、
やっていることは同じだという話を整理します。
小学生も中学生も、やっていることは同じ
ここまで読んで、
「小学生と中学生で、けっこう違うな」と感じた人もいるかもしれません。
でも、実は
やっていること自体は、同じです。
小学生は、
-
びっくりした
-
こわいと思った
-
かわいそうだと思った
というように、
感じたことをそのまま言葉にしています。
中学生は、
-
ひっかかった
-
不思議に思った
-
モヤっとした
というように、
感じたことを少し言い換えて書いています。
言葉の言い方は違っても、
中でやっていることは同じです。
どちらも、
-
本を読んで
-
ある場面に目が止まって
-
何かを感じた
それを書いているだけです。
だから、
-
小学生だから浅い
-
中学生だから深く書かないといけない
ということはありません。
学年が上だからといって、
立派な考えや正しい意見を書かないといけない、
ということではありません。
大事なのは、
学年に合わせて
無理のない言い方を選ぶことです。
小学生は、
感じたままの言葉でいい。
中学生は、
少し言い換えた言葉を使ってもいい。
それだけです。
この段階では、
考えをまとめたり、
結論を出したりする必要はありません。
同じことを、自分に合った言葉で書いている。
それで十分です。
ここまでできていれば、もう大丈夫
ここまでで、
読書感想文を書くために
やることは、もう十分そろっています。
もう一度、整理します。
ここまでできていればOKなのは、次のことです。
-
あらすじを書いた
-
その中の1場面・1出来事を選んだ
-
それに対して、思ったことを少し書いた
それだけです。
ここで、
-
ちゃんとした意見を書かなきゃ
-
まとめを入れなきゃ
-
正しいことを言わなきゃ
と思う必要はありません。
この段階では、
そこまでやらなくて大丈夫です。
「自分の考えがないから書けない」
と思っていた人も、
実は、
-
書くための形を知らなかった
-
言葉のレベルを高く考えすぎていた
それだけだった、ということが多いです。
ここで大事なのは、
止まらずに、先へ進める状態になっていること。
立派な文章に仕上げることではありません。
ここまでできていれば、
読書感想文としては
もう書けています。
あとは、
この先で少しずつ整えていけば大丈夫です。
