
子どもの入学が近づくと、
「何か言葉を残してあげたいな」と思う一方で、
いざ書こうとすると、手が止まってしまうことがあります。
「入学おめでとう」だけでは少し物足りない。
でも、立派な文章を書こうとすると、
なんだかよそよそしくなってしまう。
子どもはちゃんと読んでくれるだろうか。
重たい言葉にならないだろうか。
そもそも、親が改まって書くほどのことなのか。
そんなふうに迷ってしまうのは、とても自然なことです。
この記事では、
親が子どもに向けて、入学のお祝いと一緒に渡すメッセージを想定して、
やさしく、気持ちが伝わる言葉の例文を紹介します。
長い文章でなくても大丈夫です。
一言でも、あとから読み返したときに
「応援してもらっていた」と感じられる言葉は、
子どもにとって大切なものになります。
親から子どもへ入学メッセージを書くときの考え方

親から子どもへの入学メッセージを書くときに、
多くの人が悩むのは、
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何を書けばいいのかわからない
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ちゃんとした文章にしないといけない気がする
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重くなりすぎないか不安
といった点です。
ですが、入学メッセージは
うまい文章を書く場面ではありません。
迷ったときは、次の3つだけを意識してみてください。
子どもを評価しない
「えらい」「すごい」よりも、
結果ではなく、気にかけている気持ちを言葉にします。
今の節目に向けた言葉にする
将来の話よりも、
「これから始まる毎日」に目を向けた言葉の方が、
子どもには伝わりやすくなります。
親の立場からの本音で書く
かっこよくまとめようとせず、
「心配している」「応援している」
そのままの気持ちで大丈夫です。
この3つが入っていれば、
文章の長さや表現は問いません。
一文でも、
この子のために考えた言葉であれば、
それは立派な入学メッセージになります。
それでも「何を書けばいいのか思いつかない…」と感じる場合は、入学メッセージの考え方をもう少し整理したこちらの記事も参考になります。
👉 入学メッセージが思いつかない人へ|そのまま使える考え方と例文
【短文】親から子どもへの入学メッセージ例文

ここでは、
メッセージカードや一言メモにそのまま使える短文を紹介します。
「長い文章を書くのはちょっと大変」
「何を書けばいいかわからない」
そんなときは、
無理に言葉を足さず、
短い一文で気持ちを伝えるだけで十分です。
以下の例文は、
どれもそのまま書いて使ってOKです。
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入学おめでとう。これからの毎日が楽しいものになりますように。
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新しい学校生活、あなたのペースで進んでいこうね。
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ここまで元気に成長してくれて、ありがとう。
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困ったときは、いつでも味方だよ。
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毎日少しずつで大丈夫。応援しています。
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笑顔で通えることを、いちばんに願っています。
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新しい出会いが、たくさんありますように。
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あなたらしく過ごしてください。
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不安な日があっても、大丈夫。ちゃんと見守っています。
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これから始まる毎日を、楽しみにしています。
短くても、
親の気持ちはきちんと伝わります。
【少し長め】気持ちが伝わる入学メッセージ例文
ここでは、
手紙や記念として残したい場合に使いやすい、少し長めの例文を紹介します。
「短文だと少し物足りない」
「節目として、ちゃんと残したい」
そんなときは、
2〜3段落ほどの文章がおすすめです。
文言は、
家庭や子どもの性格に合わせて、
自由に書き換えて使ってください。
例文①(見守り型)
入学おめでとう。
ここまで元気に成長してくれて、本当にうれしく思います。
新しい学校では、楽しいこともあれば、
少し不安に感じることもあるかもしれません。
でも、どんなときでも、あなたの味方でいることは変わりません。
無理をせず、自分のペースで進んでいってください。
これからの毎日が、笑顔でいっぱいになりますように。
例文②(応援型)
いよいよ学校生活が始まりますね。
ドキドキしている気持ちも、楽しみな気持ちも、
どちらも大切にしてほしいと思っています。
うまくいかない日があっても大丈夫です。
家に帰れば、安心できる場所があることを、
いつでも忘れないでください。
あなたの成長を、心から応援しています。
例文③(やさしく背中を押す型)
入学おめでとう。
新しい環境に向かうあなたを、誇りに思っています。
最初は慣れないことも多いかもしれませんが、
一日一日を大切に過ごしていけば大丈夫です。
困ったことがあったら、
いつでも話してください。
これからの毎日を、いっしょに応援しています。
親として書く?父・母どちらの立場で書けばいい?
入学メッセージを書くとき、
「父として書くべきか」
「母として書いた方がいいのか」
と迷う人もいます。
ですが、ここも深く考えすぎる必要はありません。
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親としてまとめて書いてもOK
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父・母どちらの名義でもOK
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連名でもOK
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それぞれ一言ずつ添えてもOK
大切なのは、
どの立場かより、子どもに向けた言葉かどうかです。
家庭ごとの形で、
いちばん自然な書き方を選んでください。
まとめ
親から子どもへの入学メッセージは、
立派な文章である必要はありません。
短くても、
少し照れくさくても、
その子のために考えた言葉であれば、十分です。
あとから読み返したとき、
「応援してもらっていたんだ」と感じられる言葉は、
きっと子どもの心に残ります。
迷ったときは、
一言でも大丈夫です。
親の気持ちを、そっと言葉にして渡してあげてください。
