
お歳暮をいただいたとき、
「うれしいけれど、どんなお礼をすればいいんだろう?」と
少し悩んでしまうことはありませんか。
特に親戚や義理の家族など、
ちょっと気をつかう相手へのお礼は、
言葉選びに迷いやすいものです。
お歳暮は「1年の感謝を込めて贈るもの」。
その気持ちに対して、
「ありがとう」を丁寧に伝えるだけで、
十分に温かいお礼になります。
とはいえ、
電話で伝えるべきか、メールでいいのか、
どんな言葉を選べばよいのか――。
いざ書こうとすると手が止まってしまいますよね。
この記事では、
家族や親戚、友人など、身近な相手に向けたお歳暮のお礼メッセージをやさしい言葉でまとめました。
メールやLINE、手紙など、
状況に合わせてそのまま使える文例も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
お歳暮をもらったらどうする?お礼の基本マナー

お歳暮をいただいたら、まずは早めにお礼を伝えるのが基本です。
できれば届いてから3日以内を目安に連絡をしましょう。
「電話をかけた方がいいのかな?」
と迷うかもしれませんが、
相手との関係によって方法を選べば大丈夫です。
たとえば、
-
親や義父母、年上の親戚には…電話や手紙で
-
兄弟・友人など気心の知れた相手には…LINEやメールで
というように、気持ちが伝わる形であれば問題ありません。
お歳暮のお返しは基本的に必要ありません。
お歳暮は「1年間ありがとう」という
感謝の気持ちを込めて贈るものなので、
いただいた側はお礼の言葉だけで十分です。
ただし、どうしても気持ちを伝えたいときは、
年明けに「寒中見舞い」を送ったり、
別のタイミングでちょっとした贈り物をするのも良い方法です。
いちばん大切なのは、形式ではなく感謝の気持ちを伝えること。
「心のこもったひとこと」があるだけで、相手もきっと温かい気持ちになりますよ。
関係別|お歳暮のお礼メッセージ例文
お歳暮のお礼は、
相手との関係によって言葉のトーンを少し変えると、
より自然で温かい印象になります。
ここでは、家族や親戚、友人などに向けた例文を紹介します。
かしこまりすぎず、感謝の気持ちが伝わる言葉を選んでみてくださいね。
義父母・義実家からもらった場合
義父母や義実家へのお礼は、
「感謝+気遣い+近況報告」の3つを入れるとやわらかい印象になります。
例文①
お歳暮をお送りいただき、ありがとうございました。
いつもお気づかいいただき本当に感謝しております。
こちらは家族みんな元気に過ごしております。どうぞお体を大切にお過ごしください。
例文②
素敵なお歳暮をありがとうございました。
毎年お気遣いいただき、ありがたく頂戴しております。
寒い日が続きますので、どうぞお体を大切にお過ごしくださいね。
親戚・兄弟・親同士など親しい関係
親しい間柄では、形式よりも気持ちを素直に伝えることが大切です。
少しくだけた表現でも問題ありません。
例文①
お歳暮をありがとう!とても嬉しかったです。
家族みんなでおいしくいただきました。
体に気をつけて、よい年を迎えてね。
例文②
いつも気にかけてくれてありがとう。
毎年楽しみにしているお歳暮、今年もおいしくいただきました。
また来年もお互い元気に過ごそうね。
友人・知人からもらった場合
友人や知人からのお歳暮は、
感謝+ちょっとした近況を添えると温かみが増します。
例文①
お歳暮をありがとう!とても助かりました。
家族みんなで喜んでいます。
今年も一年、仲良くしてくれてありがとうね。
例文②
わざわざお歳暮を送ってくれてありがとう。
おかげで年末の食卓がにぎやかになりました。
また落ち着いたらゆっくり話そうね。
相手との距離感に合わせて、
「いつもありがとう」「元気にしてますか?」など、
普段の会話に近い言葉を使うと自然に伝わりますよ。
LINE・メールで送るお礼メッセージ文例

最近は、お歳暮のお礼をLINEやメールで伝える人も増えています。
気軽に送れて、すぐに感謝の気持ちを伝えられるのが良いところですね。
ただし、あまりに短すぎると「そっけない」と思われることもあります。
簡潔でも、ひとこと気持ちを添えるようにしましょう。
家族や親戚へのLINE・メール例文
例文①
お歳暮をありがとうございました。
毎年お気づかいいただき、とても嬉しいです。
家族みんなでおいしくいただきました!
例文②
素敵なお歳暮をありがとう。
いつも気にかけてもらって感謝しています。
寒くなってきたので、風邪などひかないようにね。
義父母・年上の親戚へのメール例文
少しフォーマルな言葉を選ぶと、メールでも丁寧な印象になります。
例文①
このたびは結構なお歳暮をお送りいただき、誠にありがとうございました。
いつもお気づかいいただき、心より感謝申し上げます。
どうぞお体に気をつけて、よい年をお迎えください。
例文②
お歳暮を頂戴し、ありがとうございます。
毎年お気遣いいただき恐縮しております。
寒さも厳しくなりますが、どうぞご自愛くださいませ。
友人・知人へのカジュアルなLINE文例
親しい関係なら、短めでも心のこもったメッセージで十分です。
絵文字やスタンプを添えてもOKです。
例文①
お歳暮ありがとう!うれしかったよ😊
家族でおいしくいただきました!
例文②
わざわざありがとう〜!
いつも気にかけてもらえて本当にうれしいです✨
来年もよろしくね!
送るタイミングは、
お歳暮が届いて1~2日以内が理想。
少し遅れた場合でも、「遅くなりましたが…」とひとこと添えれば問題ありません。
手紙・はがきで伝える丁寧なお礼文例

手紙やはがきでのお礼は、
あたたかさと丁寧さが伝わる方法です。
特に、年上の親戚や義父母などには、
一筆添えるだけでも「きちんとしている印象」を持ってもらえます。
難しく考えず、次のような流れで書くと自然です。
-
季節のあいさつ
-
お歳暮へのお礼の言葉
-
相手を気づかう一言
-
結びの言葉
義父母・親戚へのお礼はがき例文
例文①(少しフォーマル)
拝啓 師走の候、いかがお過ごしでしょうか。
このたびは結構なお歳暮をお送りいただき、誠にありがとうございました。
いつも温かいお心遣いをいただき、心より感謝申し上げます。
寒さも厳しくなってまいりましたので、どうぞご自愛くださいませ。
敬具
例文②(やさしいトーン)
お歳暮をありがとうございました。
いつも気にかけていただき、本当にうれしく思います。
家族みんなでおいしくいただきました。
どうぞお体に気をつけて、よい年をお迎えください。
友人・知人へのお礼はがき例文
例文①
素敵なお歳暮をありがとう。
家族みんなでおいしくいただきました。
いつも気にかけてくれて感謝しています。
寒い日が続くけれど、どうぞ元気に過ごしてね。
例文②
いつも変わらぬお付き合いをありがとうございます。
お歳暮までいただき、温かい気持ちになりました。
来年もどうぞよろしくお願いします。
手書きの文字には、
メールにはないぬくもりや誠実さが感じられます。
時間に余裕があるときは、
便箋やはがきにひとこと添えるのもおすすめですよ。
お礼が遅くなったときの伝え方
年末は何かと忙しく、
「お歳暮のお礼をしようと思っていたのに、つい遅くなってしまった…」
ということもありますよね。
そんなときでも、遅れてもお礼を伝えることが大切です。
一言「遅くなりましたが」と添えるだけで、
丁寧で感じのよい印象になります。
お礼が遅れたときの例文(メール・手紙共通)
例文①
お礼が遅くなってしまい申し訳ありません。
素敵なお歳暮をいただき、ありがとうございました。
いつもお気づかいいただき感謝しております。
例文②
ご挨拶が遅くなりましたが、
このたびは結構なお品をお送りいただきありがとうございました。
温かいお気遣いに心より感謝申し上げます。
年明けになってしまったときの文例
お正月を過ぎてしまった場合は、
「年賀状」や「寒中見舞い」としてお礼を兼ねるのもおすすめです。
例文①(年賀状に添える場合)
昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。
また、心のこもったお歳暮をいただき、感謝しております。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
例文②(寒中見舞いとして)
寒中お見舞い申し上げます。
ご丁寧なお歳暮をいただき、ありがとうございました。
皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
どんなに遅れてしまっても、
「気持ちを伝えよう」と思うこと自体が大切です。
たとえ一言でも、
その誠実さは相手にしっかり届きますよ。
一言で伝えるお歳暮お礼メッセージ集
お歳暮のお礼は、
長い文章でなくてもひとことでも十分に気持ちは伝わります。
LINEやカード、メモに添える一文など、
ちょっとした場面で使えるフレーズを集めました。
「ありがとう」の言葉に、
季節や相手を気づかう一言を加えるのがポイントです。
家族・親戚に使える一言
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素敵なお歳暮をありがとうございました。家族みんなでおいしくいただきました。
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いつもお気づかいいただき、心より感謝しています。
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お心のこもったお品をありがとうございました。
-
今年もお気遣いいただき、ありがとうございます。
義父母・年上の方に使える一言
-
ご丁寧なお歳暮をいただき、誠にありがとうございました。
-
毎年お気遣いいただき、恐縮しております。
-
お気持ちのこもった贈り物を、ありがたく頂戴しました。
-
どうぞお体を大切に、よいお年をお迎えください。
友人・知人に使えるカジュアルな一言
-
お歳暮ありがとう!とても嬉しかったよ。
-
いつも気にかけてくれてありがとう。感謝してます。
-
すごくおいしかった!家族で大喜びでした。
-
来年もお互い元気でがんばろうね!
カードやメッセージに添えたい一言
-
心温まるお歳暮をありがとうございました。
-
お心遣いに感謝しながら、ありがたく頂戴しました。
-
素敵な贈り物で年末が明るくなりました。ありがとうございます。
-
ご厚意に心よりお礼申し上げます。
短いメッセージでも、
「ありがとう」の一言に
自分らしい気持ちを少し添えるだけで、
相手の心に残るお礼になりますよ。
まとめ
お歳暮をもらったときのお礼は、
「形式よりも気持ち」がいちばん大切です。
どんな方法で伝えるにしても、
感謝・近況・気づかいの3つを意識すると、
自然で温かいメッセージになります。
お歳暮を贈ってくれる相手は、
あなたやご家族のことを思い浮かべながら贈ってくれています。
だからこそ、その気持ちに「ありがとう」を添えるだけで十分です。
電話やLINE、はがきなど、
どんな形でも素直な言葉で伝えることがいちばんのマナー。
たとえ一言でも、あなたの感謝の気持ちはきっと伝わります。
年の暮れは忙しい時期ですが、
お歳暮をきっかけに「ありがとう」を伝えることで、
お互いに気持ちのよい新年を迎えられますよ。
