
生活作文を書くことになったとき、
「これって生活作文になってる?」
「意見文みたいに書いたほうがいいのかな?」
と迷ったことはありませんか。
実はこの迷いは、とてもよくあります。
生活作文と意見文は、どちらも作文なので、同じような書き方だと思われがちです。
そのため、何が違うのか分からないまま書き始めてしまう人が多いのです。
でも安心してください。
生活作文と意見文は、目的も、書く内容もはっきり違います。
この違いが分かれば、
「どんなことを書けばいいのか」
「どこまで書けばいいのか」
で悩むことはほとんどなくなります。
この記事では、
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生活作文とはどんな作文なのか
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意見文とは何が違うのか
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迷ったときにどう考えればいいのか
を順番に説明していきます。
作文が得意でなくても大丈夫です。
読み終わるころには、
「これは生活作文だな」
と、自分で判断できるようになります。
それでは、まず
生活作文とは?どんなことを書く作文なのか
から見ていきましょう。
生活作文とは?どんなことを書く作文なのか

生活作文は、自分の生活の中で起きた出来事を書く作文です。
学校であったこと、家での出来事、友だちとのことなど、毎日の生活が題材になります。
特別な事件や、大きな出来事を書く必要はありません。
「こんなことを書いていいのかな?」と思うような、小さな出来事で大丈夫です。
生活作文は「体験したこと」を書く作文
生活作文でいちばん大切なのは、
自分が実際に体験したことを書くことです。
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何があったのか
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そのとき、どう感じたのか
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あとから振り返って、何を思ったのか
こうした流れを、順番に書いていけば生活作文になります。
考えをまとめたり、正しい答えを出したりする必要はありません。
「そのときの自分」を伝えることが目的です。
上手な文章より「自分の気持ち」が大切
生活作文では、文章が上手かどうかは一番大事なポイントではありません。
それよりも、
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うれしかった
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くやしかった
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びっくりした
-
少し不安だった
といった正直な気持ちが書かれているかどうかが見られます。
難しい言葉を使ったり、立派なまとめを書いたりしなくても問題ありません。
自分の言葉で書かれていれば、それで十分です。
特別な出来事がなくても書ける理由
「今日は何もなかったから、書くことがない」
そう感じる人も多いかもしれません。
でも、生活作文は、
何か特別なことが起きた日だけの作文ではありません。
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いつもと少し違ったこと
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いつも通りだけど、気になったこと
-
あとから考えて、印象に残ったこと
こうしたことも、立派な生活作文の材料になります。
生活の中で感じたことに目を向けると、
生活作文に書けることは、意外とたくさん見つかります。
特別な出来事でなくても生活作文になると分かっても、
「実際には、どんなことを書けばいいのか」
と迷う人もいると思います。
日常の中から選びやすい題材をまとめた
生活作文のテーマ一覧を、こちらで紹介しています。
生活作文では書かないこと
生活作文には、書かない内容があります。
たとえば、
-
自分の意見を強く主張すること
-
「だから○○すべきだ」と結論を出すこと
-
読む人を説得しようとすること
こうした内容は、生活作文には入りません。
なぜなら、生活作文は、
考えの正しさや意見の良さを伝える作文ではないからです。
これらは、意見文で書く内容です。
生活作文では、出来事とそのときの気持ちを書くことに集中します。
「いい話」にまとめる必要はない
生活作文を書くとき、
「成長したところを書かなければいけない」
「最後はきれいにまとめないといけない」
と思ってしまう人もいます。
しかし、生活作文では、
話を立派にまとめる必要はありません。
うまくいかなかったことや、失敗したことを書いても大丈夫です。
そのときに何を感じたのかが伝われば、
生活作文として十分です。
意見文とは何がちがう?生活作文との違いをやさしく説明

生活作文と意見文が分かりにくくなる一番の理由は、
同じ出来事をもとに書くことがあるからです。
しかし、生活作文と意見文は、
書く目的がまったく違います。
意見文は「自分の考え」を伝える作文
意見文は、自分の考えや意見を相手に伝える作文です。
意見文では、
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自分はどう思うのか
-
なぜそう思うのか
-
相手にどう伝えたいのか
といった点が大切になります。
そのため、
「私は〜だと思います」
「その理由は〜です」
といった形で、考えと理由を書くことが中心になります。
生活作文と意見文のいちばん大きな違い
生活作文と意見文のいちばん大きな違いは、
考えを書くかどうかです。
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生活作文
→ 出来事と、そのときの気持ちを書く -
意見文
→ 自分の考えと、その理由を書く
生活作文では、
「こう思った」
「こう感じた」
までは書きますが、
「だからこうすべきだ」
「みんなもこうしたほうがいい」
といった意見や主張は書きません。
ここが、はっきりした違いです。
同じ出来事でも作文の種類は変わる
たとえば、学校で友だちとけんかをした出来事があったとします。
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けんかをしてどう感じたか
-
そのときの気持ちがどう変わったか
を書くなら、生活作文です。
一方で、
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どうすればけんかは減らせるのか
-
友だちとの関係で大切なことは何か
といった考えや意見を書くなら、意見文になります。
同じ出来事でも、
何を書くかによって作文の種類が変わる
という点を覚えておくと、迷いにくくなります。
先生は生活作文のどこを見ているのか
生活作文を書くとき、
「先生は何を評価しているんだろう?」
と気になる人は多いと思います。
ここを勘違いすると、
必要以上に作文を直したり、
無理に内容を立派にしようとしてしまいます。
まず大切なのは、
生活作文には、はっきりした正解・不正解がほとんどない
ということです。
正解・不正解はほとんどない
生活作文は、
計算問題のように答えが一つに決まるものではありません。
同じ出来事を書いても、
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何を感じたか
-
どこが心に残ったか
は、人によって違います。
先生は、
「正しい考えが書けているか」
よりも、
その人自身の体験として書かれているか
を見ています。
気持ちが自分の言葉で書けているか
生活作文で特に見られているのは、
気持ちが自分の言葉で書けているかどうかです。
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教科書のような言い回し
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大人が考えたようなまとめ
よりも、
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そのとき、どう思ったのか
-
なぜ印象に残ったのか
が、自然な言葉で書かれているかが大切です。
少し文章がぎこちなくても、
気持ちが伝われば問題ありません。
親が直しすぎなくていい理由
生活作文では、
親が細かく直しすぎる必要はありません。
もちろん、
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誤字や脱字
-
明らかに意味が通らない部分
を直すことは大切です。
ただし、
-
表現を大人の言葉に直す
-
話の流れを作り直す
ところまでやってしまうと、
その子の作文ではなくなってしまいます。
生活作文は、
うまさよりも「その子らしさ」が大切です。
先生も、
その点を分かったうえで読んでいます。
生活作文がうまく書けない理由と、最初に直したいこと
生活作文がうまく書けないと感じるとき、
多くの場合、文章力が足りないわけではありません。
つまずく原因は、
書き始める前の考え方にあります。
書く前に考えすぎてしまう
生活作文が苦手な人ほど、
書く前にこう考えてしまいます。
-
何を書けば正解なんだろう
-
ちゃんとした話にしないといけない
-
失敗した話は書かないほうがいいのかな
こうして考えすぎると、
最初の一文が出てこなくなります。
生活作文では、
考えてから書くのではなく、思い出しながら書く
くらいでちょうどいいのです。
話を大きくしようとしてしまう
生活作文を書くとき、
話を立派にしようとしてしまう人も多いです。
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小さな出来事を大きく見せようとする
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最後に教訓を入れようとする
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成長した話にまとめようとする
しかし、生活作文では、
話の大きさは大事ではありません。
むしろ、
その日の出来事を、そのまま書いたほうが、
気持ちは伝わりやすくなります。
まずは「起きたこと」を順番に書く
生活作文が書けないときは、
次のことだけを意識してください。
起きたことを、順番に書く。
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いつ
-
どこで
-
何があったのか
そこに、
「そのときどう感じたか」
を少しずつ足していけば、生活作文になります。
最初からうまく書こうとしなくて大丈夫です。
順番に書くことが、
いちばんの近道です。
ここまでで、生活作文と意見文の違いは整理できたと思います。
ただ、実際に書いていると、
「生活作文のつもりなのに、意見文みたいになってしまう」
と感じることも少なくありません。
書いている途中でズレてしまうのを防ぐには、
生活作文を書くときの「考える順番」を知っておくことが大切です。
生活作文の基本構成については、
4つの流れで考える方法をまとめた記事で、
分かりやすく整理しています。
実際に、自分の作文がどちらになっているのかを確認したい場合は、
「生活作文のNGパターン集|これが出たら意見文です」で、
具体的なチェックポイントを見てみてください。
どんな書き方をすると意見文に近づいてしまうのかについては、
「生活作文が意見文になってしまう理由」で
具体的なポイントごとに整理しています。
生活作文と意見文で迷ったときの考え方まとめ
生活作文と意見文で迷ったときは、
文章のうまさや長さで考える必要はありません。
「何を書いているか」
だけを見て判断します。
気持ちを書いているなら生活作文
書いている内容が、
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何があったのか
-
そのとき、どう感じたのか
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あとから振り返って何を思ったのか
といった出来事と気持ちが中心なら、
それは生活作文です。
考えを立派にまとめていなくても、
結論がなくても問題ありません。
理由を説明しているなら意見文
一方で、
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自分はどう思うか
-
なぜそう思うのか
-
どうしたほうがいいか
といった考えや理由を説明しているなら、
それは意見文です。
「だから〜すべきだ」
「その理由は〜だ」
という流れが出てきたら、意見文になります。
迷ったときは「主張があるか」で考える
どうしても迷ったときは、
はっきりした主張があるかどうかを考えてください。
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主張がない → 生活作文
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主張がある → 意見文
この判断だけで、
作文の種類はほぼ間違えません。
生活作文は、
考えを正しく伝える作文ではありません。
自分の体験と気持ちを書く作文です。

