学校生活をテーマにした意見文は、毎日の中で感じたことをそのまま使えるので、とても書きやすいジャンルです。
「掃除の時間にこう思った」「あいさつについて気になった」など、ちょっとした出来事が、そのままテーマになります。
この記事では、学校生活を題材にした意見文のテーマ例、書き方のテンプレ、300字の例文、そしてつまずきやすいポイントをまとめて紹介します。
自分の体験を思い出しながら読み進めてみてくださいね。
学校生活が意見文のテーマに向いている理由
学校生活の出来事は、意見文のテーマとしてとても使いやすい分野です。
毎日のようにいろいろな場面があるので、「これを書いてみようかな」と思える材料が見つかりやすいからです。
ここでは、学校生活が意見文のテーマに向いている理由を、3つに分けて考えてみます。
① 毎日の中に題材がたくさんある
授業・休み時間・掃除・行事・係活動など、学校では同じような場面がくり返しありますよね。
その中で「ちょっと気になったこと」や「前からモヤモヤしていること」があれば、それだけで立派なテーマになります。
② 自分の体験や気持ちを書きやすい
学校での出来事は、自分が実際に見たり、体験したりしたことが多いです。
「そのときどう感じたか」「なぜそう思ったのか」を思い出しやすいので、理由や体験の部分が書きやすくなります。
③ 読む人にもイメージが伝わりやすい
学校生活は、ほとんどの人が経験している場面です。
掃除の時間や給食の時間、友達とのやりとりなど、読む人もイメージしやすいので、あなたの考えが伝わりやすいという良さがあります。
書きやすい学校生活のテーマ例（迷惑・ルール・気づき）
学校生活の中には、意見文の題材にしやすい出来事がたくさんあります。
ここでは「迷惑」「ルール」「気づき」の3つの視点から、書きやすいテーマ例をまとめました。
自分が体験したことを思い出しながら、書けそうなものを選んでみてください。
学校生活以外にも、
書きやすい題材を探したい場合は、
ジャンル別に60個まとめた一覧も参考になります。
👉 意見文のテーマに迷ったら？書きやすい題材60選＋すぐ書けるコツも紹介
迷惑・トラブルに関するテーマ
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掃除の時間にふざける人がいて、なかなか進まない
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靴箱やロッカーが乱れていて使いにくい
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給食の準備や片付けを手伝わない人がいる
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休み時間に大声で騒ぐ人がいて、授業に集中しづらくなる
ルール・マナーに関するテーマ
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あいさつをしない人が増えている
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宿題を忘れる人が多くて時間がかかる
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時間を守らないと周りの人が困る
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校則の大切さを見直すべきだと思ったこと
気づき・前向きな改善に関するテーマ
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黙働清掃をすると掃除が早く終わると気づいた
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係活動や当番を続けると責任感がつく
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図書室が静かだと本を選びやすい
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みんなで協力するとクラスがまとまりやすくなる
学校生活をテーマにした意見文の書き方（簡単テンプレ）
学校生活をテーマにした意見文は、
「序論 → 本論 → 結論」の流れにそって書くだけで、まとまりのある文章になります。
ここでは、学校生活に特化した“そのまま使える簡単テンプレ”を紹介します。
学校生活のテーマは書きやすいのですが、
意見文全体の基本の流れを先に押さえておくと、さらにスムーズに書けます。
👉 意見文の書き方（完全版）｜小学生～中学生向けに流れをやさしく解説
① 序論（自分の意見を一文で伝える）
まずは、自分の考えをはっきり書きます。
学校生活のテーマは、シンプルに始めたほうが書きやすいです。
書き出しテンプレ：
-
私は、○○は大切だと思います。
-
私は、○○を良くするために△△が必要だと思います。
-
私は、○○という点で、△△は見直したほうがいいと思います。
例：
私は、掃除の時間にふざけないことは大切だと思います。
② 本論（理由＋体験）
つぎに、「なぜそう思うのか」を書きます。
学校生活のテーマの場合は、体験が書きやすいので、理由とセットにすると自然な文章になります。
理由の書き方テンプレ：
-
なぜなら、□□だと感じたからです。
-
私は、△△という経験をして、□□だと思いました。
-
実際に、○○の場面で□□と気づいたからです。
例：
先日、掃除の時間にふざけている人がいて作業が進まないことがありました。
そのとき「みんなで協力すればもっと早く終わるのに」と感じました。
※理由は1〜2個書くと説得力が出ます。
③ 結論（主張をまとめとしてもう一度伝える）
最後に、最初の意見をもう一度くり返して文章をまとめます。
まとめテンプレ：
-
このように、私は○○が大切だと思います。
-
だから私は、△△という考えを大事にしたいです。
-
これらの理由から、私は○○を良くしていくべきだと思います。
例：
このように、掃除の時間は協力して取り組むことが大切だと思います。
【例文】学校生活をテーマにした意見文（3つ）
ここでは、学校生活をテーマにした意見文の例を3つ紹介します。
どれも「序論 → 本論 → 結論」の流れで、約300字前後 にまとめています。
自分の体験に置きかえながら、文章の組み立て方を参考にしてみてください。
300字の意見文を書くコツをもっと知りたい場合は、
構成テンプレと短い例文をまとめた記事も役立ちます。
👉 小学生向け 意見文300字テンプレ｜そのまま使える例文つき
例文①：掃除の時間にふざける人がいることについて（約300字）
私は、掃除の時間にふざける人がいるのはよくないことだと思います。
なぜなら、教室がなかなかきれいにならないだけでなく、まじめに掃除をしている人に負担がかかってしまうからです。
先日、教室の掃除当番のときに、ほうきを持ってふざけている人がいました。
その人が遊んでいるあいだ、ゴミを集めたり机を運んだりする作業は、ほとんど数人だけでやることになりました。
時間ぎりぎりになっても終わらず、「どうして自分たちだけこんなに大変なのだろう」とくやしい気持ちになりました。
掃除は、みんなで教室を気持ちよく使うための大切な時間です。
一人ひとりが自分の役割をきちんと行えば、短い時間でも教室は十分きれいになります。
このような経験から、私は掃除の時間にはふざけずに、全員で協力して取り組むべきだと思います。
例文②：あいさつの大切さについて（約300字）
私は、学校であいさつをすることはとても大切だと思います。
あいさつには、相手を大切に思う気持ちを伝えたり、クラスの雰囲気を明るくしたりする力があるからです。
朝、教室に入ったときに友達から「おはよう」と声をかけられると、少し眠くても気持ちがしゃんとします。
反対に、誰とも目を合わせずに席についた日は、一日中なんとなく気分が重く感じられます。
また、自分からあいさつをすると、相手も笑顔で返してくれて、その日一日を前向きな気持ちで過ごすことができます。
最近は、恥ずかしさからか、あいさつをしない人も増えているように感じます。
しかし、小さな声でもあいさつを続けていけば、クラス全体の空気も少しずつ変わっていくはずです。
このような理由から、私は、学校生活の中であいさつを大切にすることは、とても意味のあることだと思います。
例文③：時間を守ることの大切さについて（約300字）
私は、学校生活では時間を守ることがとても大切だと思います。
理由は、一人が遅れるだけで、周りの人の予定や準備にも影響が出てしまうからです。
以前、グループ発表の練習をするときに、一人のメンバーが約束の時間に来なかったことがありました。
その人の担当部分が分からないまま練習を始めることになり、本番のイメージがなかなかつかめませんでした。
結局、遅れてきた人が内容を理解しないまま本番を迎えてしまい、発表もうまくかみ合わなかったことが心に残っています。
時間を守ることは、自分の信用にも関わることだと思います。
約束どおりに行動できる人は、周りからも「一緒に仕事をしたい」と思ってもらえます。
このように、学校で時間を守る習慣を身につけることは、クラスのためだけでなく、将来社会で生きていくうえでも大事な力になると考えています。
書くときにつまずきやすいポイントと対処法
学校生活をテーマに意見文を書こうとしても、書き始めで手が止まったり、途中でまとまらなくなったりすることがあります。
ここでは、つまずきやすいポイントと、すぐに使える対処法を紹介します。
① 「理由が思いつかない」とき
原因：
テーマに対して自分がどう感じているのか、まだ整理できていないことが多いです。
対処法：
「なぜそう思ったのか？」を3つ書き出してみる。
体験でも気づきでもOK。
そのうち1つを本文に使えば十分です。
② 体験を書く部分で迷う
原因：
「特別な経験じゃないとダメ」と思い込みがある。
対処法：
“ふだんの小さな出来事”でOK。
掃除、授業、あいさつ、友達との会話など、学校には書ける材料がたくさんあります。
③ 話が広がりすぎてまとまらない
原因：
テーマが一つに絞れていない。
対処法：
「今回書くのはどれ？」を1つに決める。
例：
・掃除の話にする
・あいさつの話にする
・時間を守る話にする
など、1テーマだけにまとめる。
④ 結論が弱くなる
原因：
最初の意見と結論のズレが発生している。
対処法：
・序論＝○○が大切
・結論＝このように、○○が大切
という形で“同じ主張”をくり返すと、文章にまとまりが出る。
⑤ 書き出しで止まってしまう
原因：
最初の一文を「きれいに書こう」と意識しすぎる。
対処法：
「私は、○○だと思います。」
から始めてしまえばOK。
書きながら整えていけば大丈夫です。
意見文は、考えをきれいに整えてから書く必要はありません。
まずは書き出してみて、あとから順番を入れかえるだけでも、十分に“伝わる文章”になります。
つまずいたときは、今回のポイントを見返してみてくださいね。
まとめ｜学校生活の意見文は“体験”がそのまま題材になる
学校での出来事は、意見文のテーマとしてとても書きやすい分野です。
掃除、あいさつ、時間、友達とのかかわりなど、ふだんの中に「書ける材料」がたくさんあります。
意見文を書くときは、
-
自分の意見
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そう思った理由
-
体験や気づき
-
最後のまとめ
の順にそろえていけば、自然とわかりやすい文章になります。
もしテーマに迷ったり、
書き方がわからなくなったりしたら、
今回のテンプレや例文を参考にしてみてくださいね。
自分の気持ちや体験を整理するだけで、しっかりした意見文が書けるようになります。
