
意見文を書くとき、
「400字ってどう書けばいいの?」
と悩んでしまう中学生はとても多いです。
序論・本論・結論の流れは知っていても、
実際に書き始めようとすると
言葉が出てこなかったり、
テーマが決まっていても400字にまとめるのが難しく感じたりしますよね。
でも安心してください。
意見文には “そのまま使える型(テンプレート)” があり、コツをおさえればスラスラ書けるようになります。
このページでは、
●中学生向けの400字テンプレ
●よくあるテーマ別の例文
●文字数調整のポイント
をわかりやすくまとめました。
「初めてでも30分で書けるようになる」を目指して、
やさしく丁寧に解説していきます。
400字意見文の基本構成(中学生向け)
400字の意見文を書くときは、
まず“どんな流れで書けばいいのか” を知ると、とても書きやすくなります。
意見文はテーマが変わっても、基本となる型は同じです。
ここでは、中学生でも迷わず書けるように、やさしく説明していきます。
まずは全体の型を知る(序論→本論→結論)
意見文は、次の3つの流れでできています。
●序論(はじめに)
自分の意見を短く伝える部分です。
「私は〜だと思います」など、主張をはっきり示すのがポイント。
●本論(理由と具体例)
意見に対する理由と、その理由を裏づける具体例を書くパートです。
この部分がもっとも長く、文章の中心になります。
●結論(さいごに)
意見をもう一度まとめ、「だから私は〜と考えます」と締めくくります。
序論と同じ主張で終えると、まとまりのある文章になります。
まずはこの3つの流れを理解することが、400字を書く第一歩です。
400字で使いやすい段落構成
400字の場合、次のようなバランスで書くと、とても書きやすくなります。
●序論:60字前後
●本論:250字前後
●結論:60字前後
序論と結論は短めにし、
一番伝えたい「理由と具体例」を本論にしっかり書くイメージです。
この段落構成を最初に決めておくと、
途中で字数が足りなくなったり、
多くなりすぎたりする失敗が減り、
スムーズに書き進められます。
※意見文の流れをもっと詳しく知りたい場合はこちら
👉 意見文の書き方(完全版)
そのまま使える!中学生向け400字テンプレ

意見文は、流れにそって書くととても書きやすくなります。
ここでは、中学生がすぐに使えるように、
序論・本論・結論のテンプレートをまとめました。
文章を書くときに、
そのまま入れ替えて使っても大丈夫です。
序論テンプレ
私は(テーマ)について、(自分の意見)と考えています。
なぜなら、(その理由)からです。
本論テンプレ
まず一つ目の理由は、(理由①)のためです。
例えば、(理由①を裏づける具体例)という経験があります。
次に、二つ目の理由は(理由②)という点です。
このように、(具体例②や補足)が挙げられます。
結論テンプレ
以上のことから、私は(テーマ)について、(意見)と考えます。
これからも(自分の行動や思い)を大切にしていきたいです。
※書き出しに迷ったらこちらも参考になります
👉 意見文の書き出し例50選
※理由の書き方を詳しく知りたい場合はこちら
👉 意見文の理由の書き方
※本論の作り方をさらに深く知りたい人はこちら
👉 意見文 本論の書き方
※結論のまとめ方に迷ったときはこちら
👉 意見文のまとめ方(結論・最後の一文)例文集
テーマ別・400字の例文(中学生向け)
400字の意見文は、テーマが変わっても基本の流れは同じです。
ここでは、中学生がよく選ぶテーマをもとに、
そのまま参考にできる例文を3つ紹介します。
SDGs(環境問題)をテーマにした例文
私は、環境を守るために一人ひとりができる行動を増やすことが大切だと考えています。なぜなら、地球温暖化や海洋汚染など、世界中で深刻な問題が起きているからです。まず一つ目の理由は、私たちが普段出すごみが自然に大きな影響を与えていることです。例えば、プラスチックごみが海に流れ、生き物の命を奪ってしまうというニュースを見ました。次に、私たちの生活で使う電気や水も、無駄にしない意識が必要だと思います。学校でSDGsの授業を受け、資源には限りがあることを知りました。身近なところから行動することが、未来を守る第一歩だと感じています。以上のことから、私はできることを続け、環境に優しい生活を心がけたいと考えます。
部活動をテーマにした例文
私は、部活動には仲間と協力して成長できる場として大きな価値があると考えています。なぜなら、部活動を通して得られる経験は、勉強だけでは身につかない力が多いからです。まず一つ目の理由は、仲間と目標を共有し、努力する大切さを学べることです。私のクラスでは、部活の大会に向けて練習を重ね、うまくいかない時には励まし合いました。次に、自分の弱さと向き合う経験ができる点です。試合で失敗して落ち込んだこともありましたが、そのたびに立ち直る力がついたと感じています。これらの経験は将来の挑戦にも生きると思います。以上のことから、私は部活動に取り組むことは中学生にとってとても意味があると考えています。
スマホ・SNSをテーマにした例文
私は、スマホやSNSは使い方を正しくすれば便利な道具だと考えています。なぜなら、情報を調べたり、友達と連絡を取ったりする場面で役に立つことが多いからです。まず一つ目の理由は、勉強や調べものに使えることです。動画や記事でわかりやすく解説されているため、授業内容の復習にも役立ちます。次に、SNSは人とのつながりを広げられる点です。しかし、使いすぎると勉強に集中できなくなったり、トラブルに巻き込まれたりする危険もあります。そのため、時間を決めて使うことが大切です。以上のことから、私はスマホやSNSを上手に使い、生活をより良くするために工夫していきたいと思います。
※具体例を作るのが難しい場合はこちら
👉 意見文の具体例の作り方
※反対意見のまとめ方を知りたい人はこちら
👉 意見文 反対意見の書き方
400字で書くときの注意点(文字数調整のコツ)
400字の意見文を書くと、
「字数が足りない…」
「書きすぎてしまった…」
という悩みがよく出てきます。
ここでは、字数をうまく調整するための簡単なコツを紹介します。
字数が足りない時の増やし方
● 理由を一文だけで終わらせない
「なぜなら〜からです」で止めずに、
「例えば〜という経験があります」
と具体例を足すと自然に文字数が増えます。
● “自分の考え”を少し詳しく書く
「大切だと思います」だけでなく、
「なぜなら、将来にも関わる問題だと感じたからです」
のように、気持ちや背景を加えると書きやすくなります。
字数が多い時の削り方
● 同じ内容をくり返していないかチェックする
「大切だと思います。とても大事だと感じます。」
のように、似た表現はどちらか一方にまとめます。
● 具体例が長すぎないか確認する
エピソードが詳しすぎる場合は、
一番伝えたい部分だけ残して短くしましょう。
まとめ|テンプレを使えば30分で400字は書ける
400字の意見文は、
最初はむずかしく感じてしまうかもしれません。
しかし、序論→本論→結論の流れと、
今回紹介したテンプレを使えば、思っているよりずっと書きやすくなります。
とくに本論は、
「理由」→「具体例」の順で書くと
自然と字数がまとまり、
内容にも説得力が出てきます。
もしテーマが決まっていない場合や、
もっと書きやすい題材を探したいときは、
意見文のテーマをまとめた記事も参考になります。
書くたびにコツがつかめるようになるので、
ぜひテンプレを使って、少しずつ慣れていってみてください。
※意見文のテーマを探したい人はこちら
👉 意見文のテーマに迷ったら?書きやすい題材60選+すぐ書けるコツも紹介
