カレーやシチューを作るときに「ローリエ」を1枚入れると、ぐっと香りが引き立ってお店のような味になりますよね。
でも、いざ使ってみると「いつ取り出せばいいのかな?」「入れっぱなしでも大丈夫?」と迷ったことはありませんか。
結論からいうと、ローリエは煮込み始めから10〜20分ほどで取り出すのが基本です。
長く入れすぎると苦味やえぐみが出やすく、早すぎると香りが弱くなってしまいます。
この記事では、この「取り出すタイミング」を中心に、カレー・シチュー・ポトフといった料理ごとの目安を解説します。
さらに「取り出し忘れたらどうする?」「食べてしまったら害はあるの?」といった、よくある疑問にも答えていきます。
これを読めば、今日からローリエを自信を持って使えるようになりますよ。
ローリエを取り出す基本のタイミング
ローリエは、煮込み料理に入れてから 10〜20分ほど で十分に香りが料理に移ります。
この時間を過ぎると、だんだん香りが強く出すぎたり、少し苦味が感じられることもあります。
「長く入れておいたほうがいいんじゃない?」と思う方もいますが、入れっぱなしにすると香りが濃くなりすぎてバランスを崩してしまうんです。
そのため、完成する少し前に取り出すのが失敗しないコツです。
また、取り出すのが早すぎると香りが弱くなってしまうので、「10〜20分」をひとつの目安にすると安心です。
料理の種類や煮込み時間によっても変わるので、詳しくは次の章でカレーやシチューなどの料理別に解説していきますね。
料理別|ローリエの取り出し目安
カレーの場合
カレーでは、ルーを入れる前に取り出すのが基本です。
煮込みの最初にローリエを入れておけば、具材と一緒にじっくり香りが移ります。
そのままルーを加えて煮込むと、香りが強く出すぎてしまうことがあるので、ルー投入の直前で取り出すのがちょうどいいタイミングです。
シチューの場合
シチューの場合は、牛乳や生クリームを加える直前で取り出しましょう。
乳製品と一緒に長く煮ると、ローリエの香りがきつくなりやすいからです。
野菜が柔らかく煮えて、味が全体になじんできた頃に取り出すとバランスがよくなります。
ポトフ・スープの場合
ポトフやスープでは、野菜が柔らかくなったタイミングが目安です。
この時点で香りは十分にスープに移っています。長く入れすぎると、野菜の甘みよりローリエの香りが強く感じられてしまうこともあるので、ここで取り出すと失敗しません。
取り出し忘れたときの影響と対処法
「ローリエを取り出すのをうっかり忘れてしまった!」ということは、意外とよくあります。結論からいうと、入れっぱなしでも大きな害はありません。ただし、いくつか注意点があります。
まず、長時間入れておくとローリエの香りが強く出すぎて、スパイスのような苦味やえぐみを感じることがあります。特にカレーやシチューでは、せっかくの具材やルーの風味を邪魔してしまうことも。
もし「ちょっと苦いな」と感じたら、以下のような工夫で味をやわらげられます。
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牛乳や生クリームを少量加えてまろやかにする
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砂糖をほんのひとつまみ入れて苦味を中和する
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具材を少し足して煮込み直し、味のバランスを整える
また、煮込みの途中でローリエが壊れて細かいかけらになってしまうこともあります。その場合は、ざるや茶こしを使ってこせば安心です。
うっかり忘れても慌てる必要はありません。次回は「10〜20分程度で取り出す」という目安を意識すれば大丈夫です。
ローリエを上手に使うコツ
ローリエはちょっとした工夫で、料理をさらにおいしくしてくれます。初心者の方でもすぐに取り入れられるポイントをまとめました。
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1〜2枚が基本
鍋の大きさや量にもよりますが、家庭料理なら1枚で十分。大きめの鍋なら2枚までが目安です。たくさん入れすぎると香りが強くなり、苦味が出やすくなります。 -
切れ目を入れて香りアップ
葉の表面にハサミや包丁で軽く切れ目を入れると、中の香り成分が出やすくなります。見た目にはほとんど変わりませんが、風味の広がり方が違います。 -
代用できる食材もある
「ローリエがない!」というときは、セロリの葉や長ネギの青い部分を使うのもおすすめです。すっきりした香りが似ていて、煮込み料理の臭み消しにも役立ちます。代用に関しては、以下の記事も参考にしてください。
👉 ローリエがない時の代用まとめ|ネギ・セロリ・タイムで料理別に使える!
ちょっとした工夫で、ローリエをもっと身近に使えるようになりますよ。
FAQ|よくある疑問に答えます
ここでは、本文で触れきれなかった細かな疑問をQ&A形式でまとめました。
Q1. ローリエを食べてしまったけど大丈夫?
→ 体に害はありません。ただし葉が硬く、口の中に残りやすいため食感はよくありません。気づいたら取り除くようにしましょう。
Q2. 葉が砕けて料理に混ざったらどうする?
→ ざるや茶こしでこせば簡単に取り除けます。砕けたままでも安全ですが、舌触りが悪くなるので取り出すのがおすすめです。
まとめ
ローリエは煮込み料理に香りをプラスしてくれる便利なハーブですが、取り出すタイミングを間違えると味のバランスが崩れてしまうこともあります。
この記事のポイントを3つにまとめると…
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基本の目安は10〜20分で取り出すこと
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料理ごとに目安が違う(カレー=ルーを入れる前/シチュー=乳製品を加える前/ポトフ=野菜が柔らかくなったとき)
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取り出し忘れても大きな害はないが、苦味が気になるときは工夫して調整
ローリエは「ちょっとしたひと工夫」で料理の完成度をぐんと高めてくれる存在です。
ぜひ次の煮込み料理で試してみてくださいね。