自分の質問に「ご質問」は間違い敬語?二重敬語ではない理由とメール例文

広告

「ご質問がございます」とメールに書こうとして、ふと手が止まったことはありませんか。「質問するのは自分なのに、”ご”をつけるのはおかしいのでは」「これって二重敬語なんじゃないか」と、検索して確かめたくなる気持ち、よくわかります。

実は、自分の質問に「ご」をつけても、敬語としてはまったく問題ありません。なぜそう言えるのか、そしてどう使えば自然に聞こえるのかを、メールの例文も交えながらわかりやすくお伝えしていきます。

自分の質問に「ご質問」を使ってもいい?結論

結論からお伝えすると、自分が質問する場面で「ご質問」を使っても、敬語としては正しい表現です。

「質問しているのは自分なのに、”ご”をつけたら自分を敬っているみたいで変では」と感じる方は少なくありません。SNSやネットの記事でも「二重敬語だ」という意見を見かけることがあり、不安になってしまうのも無理はないでしょう。

ですが、こうした言い方は上司や取引先など目上の人に対して使っても問題のない、正しい敬語表現です。

ここで使われている「ご」は、自分を敬うための言葉ではなく、質問を向ける相手を立てるための言葉です。このしくみがわかると、違和感もすっと消えるはずです。

「自分が質問するのにご?」と違和感を感じる理由

「ご」という言葉には、相手を敬うときに使う、というイメージが強く根づいています。「部長からのご質問」「お客様のご意見」のように、相手の行動につけるのが「ご」の代表的な使い方だと感じている方が多いのではないでしょうか。

そのイメージがあるため、「自分が質問する」という自分の行動に「ご」をつけると、まるで自分を敬っているように見えてしまい、違和感につながります。「これは二重敬語では」という指摘をネットで見かけることがあるのも、同じ理由からくるものです。

ただ、この感覚は多くの人が一度は抱く、ごく自然な勘違いです。「ご」には、相手を敬う使い方以外にもう一つの役割があることを知らないために起こる誤解にすぎません。

「ご質問」が正しい敬語である理由

「ご」には、相手の行動を敬うときの使い方だけでなく、自分の行動であっても、その行動が向かう先の相手を立てるための使い方があります。質問をするのは自分でも、その質問は相手に向けたものですよね。だからこそ、「ご」をつけて相手への敬意を表すことができるのです。

このしくみは「ご質問」だけの特別なルールではありません。ビジネスメールの件名でよく見かける「会議日程のご案内」「進捗のご報告」「資料のご送付」といった表現も、同じ考え方でできています。案内したり報告したりするのは自分自身の行動ですが、それを受け取る相手を立てるために「ご」がついているのです。

「ご質問」もこれとまったく同じ仲間です。質問するという行動そのものは自分のものでも、その質問を受け取るのは相手なので、「ご」をつけることで「あなたに向けてお尋ねします」という敬意のこもった言い方になります。

ちなみに、「ご質問」ではなく「お質問」とは言いません。これは「お」と「ご」の使い分けによるもので、「質問」のように音読みする言葉には「ご」がつくことが多いためです。細かいルールまで覚える必要はありませんが、知っておくと「ご」と「お」の選び方に迷ったときの目安になります。

このように、「ご質問」は自分の行動であっても、相手を立てるための正しい敬語表現だと言えます。

「ご質問」を使ったビジネスメールの例文

実際にビジネスメールでどう使えばいいか、本文と件名それぞれの例文を紹介します。

メール本文でよく使われる言い方は次の2つです。

ご質問がございます
シンプルで、上司にも取引先にも使いやすい丁寧な言い方です。

例:添付の資料につきまして、いくつかご質問がございます。

ご質問いたします
かしこまった言い方をしたいときに使えます。

例:下記の点について、ご質問いたします。

件名で使う場合は、「ご質問」のあとに用件を一言添えるだけで十分です。

例:ご質問(〇〇について)
例:〇〇に関するご質問

件名は本文よりも短く端的にまとめるのがポイントです。何について質問したいのかを一言入れておくと、相手は本文を開く前に用件を把握できます。

このように、本文では丁寧さの度合いに応じて言い方を選び、件名では用件がひと目でわかる形にするのが使い分けのコツです。

もっと丁寧に伝えたいときの言い換え表現

「ご質問」以外にも、同じ意味でより丁寧に伝えられる言い方がいくつかあります。

伺いたいことがございます
「聞く」を丁寧にした言い方で、目上の人にも使いやすい表現です。

お尋ねしたいことがございます
「尋ねる」を丁寧にした言い方で、こちらも幅広い場面で使えます。

ご教示いただけますと幸いです
「教えてほしい」という気持ちを丁寧に伝えたいときに使える表現です。

場面に応じてこうした言い方も選べるようにしておくと、メールの文章に変化をつけられて便利です。

「ご質問」を使うときの注意点

「ご」をつけた表現は丁寧ですが、一つのメールの中で「ご質問」「ご確認」「ご回答」のように「ご」が何度も続くと、文章全体が重たく読みにくくなってしまいます。

そのため、すでに敬語的に十分丁寧な文脈であれば、「ご」を省いて「質問がございます」としても失礼にはなりません。文章のバランスを見て、必要に応じて調整するとよいでしょう。

まとめ

ここまでの内容を簡単に振り返ります。

  • 自分の質問に「ご質問」を使うのは、正しい敬語表現です。これは、質問する自分を敬っているのではなく、質問を受け取る相手を立てるための言葉だからです。
  • 「自分が質問するのにご?」と違和感を感じるのは、多くの人が一度は抱く自然な感覚であり、よくある勘違いから来るものです。
  • メールで使う際は、本文と件名で言い方を少し変えると、より自然な印象になります。
  • もっと丁寧に伝えたい場面では、「伺いたいことがございます」のような言い換え表現も選べます。
  • ただし「ご」を使いすぎると文章が重たくなるため、全体のバランスを見ながら調整することも大切です。

「ご質問」は自分の行動につけても問題のない、安心して使える表現です。今後メールを書く際の参考にしてみてください。

タイトルとURLをコピーしました