
義両親への年賀状って、いつもより少しだけ慎重になりますよね。
「どんな一言なら失礼にならないかな…」
「固すぎず、でも軽くなりすぎない言い方ってどれ?」
こんなふうに悩む方は、とても多いです。
特に
・結婚して初めての年賀状
・距離感がまだつかめないとき
・義父・義母それぞれへの気遣いが必要なとき
――こんな場面では、余計に迷ってしまうものです。
でも大丈夫です。
年賀状に添える一言は、ほんの短い言葉でも「気持ちが伝わる書き方」があります。
この記事では、
・初めて義両親へ送るときの一言
・丁寧で失礼にならない文例
・遠方・近くに住む関係性別の言い方
・孫の成長をそっと伝える表現
・写真年賀状に添えやすい短文
など、すぐに使える例文をやさしくまとめました。
あなたの今の立場や状況に合わせて「これなら書けそう」と思える一言が、きっと見つかります。
ぜひ、年賀状づくりの参考にしてくださいね。
義両親への年賀状に“一言を添える”のはなぜ大切?

印刷だけでは伝わらない「気遣い」が補える
最近の年賀状はデザインがきれいで、そのまま印刷して送れるものが増えました。
ただ、義両親のように「丁寧さ」を大切にする世代にとっては、ほんの一行の手書きメッセージが、驚くほどあたたかく感じられるものです。
「わざわざ書いてくれたんだな」
「大事に思ってくれているんだな」
そんな気持ちが自然と伝わるので、印刷だけの年賀状よりも、気遣いがしっかり届きます。
義両親だからこそ“丁寧さ”が印象に残る
義両親との関係は、親しいようで少し距離感がある…ということも多いですよね。
だからこそ年賀状の一言は、
“丁寧だけど重すぎない”ちょうど良いコミュニケーション になります。
たとえ短い言葉でも、
-
気にかけている
-
礼儀を大切にしている
-
家族としてのつながりを大事にしている
といった気持ちが伝わり、印象がぐっと良くなります。
一言の有無で年賀状全体の印象が変わる理由
義両親向けの年賀状は、印刷文だけだと少し“事務的”に見えることがあります。
でも一言が添えられているだけで、受け取ったときの印象が大きく変わります。
たとえば、
-
近況を伝える一言
-
感謝の気持ち
-
健康を気づかう言葉
こうした短いメッセージは、
「ちゃんと気持ちを込めて書いてくれたんだな」
と安心してもらえる効果があります。
特に義父・義母のような人生の先輩には、
こうした“ささやかな気遣い”が好印象につながりやすいです。
義両親宛の年賀状マナー|宛名・連名・書き方の基本
宛名は「お父様・お母様」よりもフルネームが安心
義両親への年賀状は、できるだけていねいに書くのが基本です。
宛名面では、
「〇〇〇〇様」「〇〇〇〇様」
と、それぞれのフルネームを書き分けるのがもっとも無難で失礼がありません。
「お父様」「お母様」でも気持ちは伝わりますが、
少しカジュアルに見えることもあるため、迷った場合はフルネームを選ぶと安心です。
連名にする?それとも別々?迷ったときの考え方
義両親が同じ家に住んでいる場合は、
基本的には「連名」で書くのがもっとも丁寧で自然 です。
夫婦で一緒に暮らしている以上、
義父と義母どちらにも気持ちを届ける意味があるため、たとえふだん連絡を取るのが義母だけでも、通常は連名で問題ありません。
ただし、次のようなケースでは「別々にしたほうが自然」になることがあります。
-
義父母が別住所に住んでいる場合
-
片方が喪中で年賀状を受け取れない場合
-
義父(または義母)が仕事上の関係者で、家庭宛てと区別したい場合
これらは、連名にするとかえって不自然になったり、失礼に当たることがあるためです。
迷ったときは、
まずは連名が基本。例外は“住所や状況の違い”だけ
と覚えておくと安心です。
印刷+手書きのバランスが“いちばん丁寧”に見える
最近は印刷された年賀状が多く、義両親も気にすることはほとんどありません。
ただ、印刷だけだとどうしても「機械的」に見えてしまうため、一言だけでも手書きを添える と、印象がぐっと良くなります。
ポイントは次の3つです。
-
宛名面は丁寧に手書きで書く
-
本文は印刷でOK
-
最後のひと言だけ手書きで添える
この“手書きのひと工夫”が、義両親への年賀状ではとても喜ばれます。
かしこまりすぎない、ほどよい丁寧さを意識する
義両親だからといって、あまりにも改まった表現を使うと、かえって距離を感じさせてしまうこともあります。
「失礼にならない丁寧さ」と「自然な言葉」のバランスを意識すると、受け取ったときに温かく読んでもらえます。
たとえば、
「本年もよろしくお願い申し上げます」はもちろん丁寧ですが、
「いつも気にかけてくださりありがとうございます」「お体を大切にお過ごしくださいね」
といった柔らかい言い回しも喜ばれます。
迷った時は、少しだけ丁寧で、やわらかい表現 を選ぶのが安心です。
初めて義両親へ送る年賀状に添える一言

結婚後・新婚で距離感がまだつかめないときの一言
結婚して初めて義両親に年賀状を送る場合、
「どこまで丁寧に書けばいいんだろう…」
と迷いやすいものですよね。
最初の年は、少しだけ丁寧で、やわらかい表現 がちょうど良いです。
近況を伝えるよりも、まずは
「これからよろしくお願いします」
という気持ちを短くまとめるのがおすすめです。
たとえば、
-
「初めてのお正月を迎えました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。」
-
「まだ不慣れなことも多いですが、温かく見守っていただけると嬉しいです。」
緊張しすぎない、ちょうど良い丁寧表現
初めて義父母に送る場合、かしこまりすぎると読んだ側がかえって気をつかってしまうこともあります。
「失礼のない丁寧さ」と「自然な言葉」のバランスを意識すると、受け取ったときにやさしい気持ちで読んでもらえます。
たとえば、
-
「温かいお言葉をいつもありがとうございます。」
-
「これから少しずつ仲良くなれたら嬉しいです。」
結婚式後・初めての年賀状で触れても良い内容とは?
結婚式を挙げたばかりの年末であれば、
そのときのお礼をそっと添えるのも好印象です。
ただし、長文にならないように、
“ひと言だけ軽く触れる” のがポイントです。
たとえば、
-
「結婚式では大変お世話になりました。あらためて感謝しています。」
-
「温かく見守ってくださり、ありがとうございました。」
義両親が喜ぶ“一言メッセージ”文例集(基本形)
丁寧に感謝を伝える一言
義両親への年賀状でいちばん無難で、どんな関係性にも使えるのが “感謝の一言” です。
短くても誠実さが伝わり、受け取った側の印象がとても良くなります。
-
「いつも気にかけてくださり、ありがとうございます。」
-
「温かく見守っていただき、心より感謝しています。」
-
「昨年も大変お世話になりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。」
-
「変わらぬご厚情に感謝申し上げます。」
義父・義母どちらにも使える無難な一言
義父・義母どちらに向けても自然に読みやすく、重く感じさせない一言です。
「とりあえずこれを書いておけば安心」という定番の表現です。
-
「いつも優しく接してくださり、ありがとうございます。」
-
「お二人にとって穏やかな一年になりますように。」
-
「本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
-
「またお会いできる日を楽しみにしています。」
健康を気遣う短いメッセージ
義両親世代には、健康を気づかう一言が特に喜ばれます。
長すぎると大げさに感じる場合もあるため、すっきり短い文がおすすめです。
-
「どうかお体に気をつけてお過ごしくださいね。」
-
「お元気で、よい一年をお迎えください。」
-
「寒い日が続きますので、お体を大事にしてください。」
-
「今年も健やかにお過ごしになれますように。」
関係性別|遠方・近居で使える一言
【遠方】なかなか会えない義両親に伝える一言
遠くに住んでいると、どうしても顔を合わせる機会が少なくなりますよね。
その気持ちを押しつけすぎず、軽く触れる程度がちょうど良いです。
-
「なかなか伺えず申し訳ありません。どうかお元気でお過ごしください。」
-
「またお会いできる日を、心より楽しみにしております。」
-
「遠方より失礼いたしますが、良い一年になりますよう願っています。」
-
「しばらくお会いできていませんが、いつも気にかけています。」
【近くに住む】日頃のお礼が自然に伝わる一言
近居の義両親には、普段のお礼をやわらかく添えると喜ばれます。
あまりかしこまりすぎないのがポイントです。
-
「いつもあたたかく接してくださり、本当にありがとうございます。」
-
「お近くなので、またぜひ遊びに伺わせてください。」
-
「変わらぬご厚意に感謝しつつ、今年もよろしくお願いいたします。」
-
「日頃から気にかけていただき、心より感謝しております。」
孫・子ども関連の一言|成長報告に使える短文

写真年賀状にも添えやすい、短くやさしい成長報告
孫の写真を送る年賀状は、義両親にとってとても嬉しいもの。
ただし、成長報告を長く書きすぎると読み手が少し疲れてしまうこともあります。
ほんの一言だけ添える のが、ちょうどよいバランスです。
-
「おかげさまで元気に成長しております。」
-
「〇〇もすっかり大きくなりました。」
-
「毎日よく笑い、元気いっぱいに過ごしています。」
-
「今年も成長を見守っていただけると嬉しいです。」
義両親への気遣いを添えた “孫メッセージ”
孫の話ばかりにならないよう、
義父母への気遣いと言葉をセットにして書く と、より読みやすくなります。
-
「いつも〇〇を可愛がってくださり、ありがとうございます。」
-
「〇〇の成長を見ていただけて、私たちも嬉しく思っています。」
-
「また会える日を家族みんなで楽しみにしています。」
-
「寒い日が続きますので、お体に気をつけてお過ごしくださいね。」
初孫の場合に添えやすい一言
初孫の場合は、義両親にとって特別な喜びがあります。
ただし、嬉しさを強調しすぎると「自慢」と受け取られる可能性もあるため、
落ち着いた言い方で控えめに伝える のが安心です。
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「初めてのお正月を迎えました。温かく見守ってくださりありがとうございます。」
-
「おかげさまで元気に成長しています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
-
「初孫のことでいつもお気遣いいただき、ありがとうございます。」
避けたほうがいいNG表現と気をつけるポイント
ネガティブな話題・不安を与える内容は避ける
年賀状は「新しい一年を祝う」ものなので、
読む人が不安になってしまう内容は控えるのが安心です。
たとえば、
-
体調不良の詳しい話
-
生活の悩みや愚痴
-
経済的な不安や仕事の悩み
などは、義両親が心配してしまうため避けましょう。
書かないことで「悪い」ということはなく、むしろ気遣いになります。
長文になりすぎると読みにくい
義両親へ丁寧に書きたい気持ちは大切ですが、
年賀状に長い近況報告を書くと、読む側が少し負担に感じることがあります。
とくに、
-
子どもの成長を細かく書きすぎる
-
生活の状況を1年分まとめる
-
心情を長文で伝えすぎる
こうした内容は重くなりがちです。
一言に込めるくらいの“軽やかさ” がちょうど良いです。
ストレートすぎる表現は角が立つことも
義両親とは、気をつかう場面も多いものですよね。
だからこそ、強い表現やストレートな言い回しは避けると安心です。
-
「絶対に伺います」
-
「必ず〜します」
-
「もっとこうしてほしい」
こういった断定的な言い方は、
ついプレッシャーを感じさせてしまいます。
伝えるときは、
-
「伺えたら嬉しいです」
-
「またお会いできたらと思っています」
など、“やわらかい表現” に置き換えると印象が良くなります。
子どもの話題が中心になりすぎないようにする
孫を喜んでくれる義両親は多いですが、
年賀状が 「孫の話だけ」 になると、
読み手によっては少し寂しく感じることもあります。
孫の話を入れるときは、
-
「いつも気にかけていただき、ありがとうございます」
-
「今年もよろしくお願いします」
など、
義父母への気遣いや感謝と言葉をセットで添えるとバランスが良くなります。
状況別の一言メッセージ(すぐ使える短文)
体調を気づかう一言
義両親の健康をそっと気づかうメッセージは、どんな家庭でも受け取りやすく、やさしい印象になります。
重くならないよう、短く柔らかい言い回しがおすすめです。
-
「寒い日が続きますので、お体を大切にお過ごしくださいね。」
-
「どうかお体に気をつけて、よい一年をお迎えください。」
-
「ご無理のないよう、どうぞお元気でお過ごしください。」
-
「健やかな一年になりますよう、心より願っております。」
感謝をそっと伝える一言
年賀状では、ふだん口にする機会が少ない“感謝の気持ち”を短く添えるだけで、丁寧な印象になります。
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「いつもあたたかく接してくださり、ありがとうございます。」
-
「昨年も大変お世話になりました。心より感謝しております。」
-
「温かく見守っていただき、本当にありがとうございます。」
-
「いつも気にかけてくださり、心から感謝しています。」
なかなか会えない時に添える一言
遠方やスケジュールの都合で会いに行けない時は、押しつけず控えめな気遣いが安心です。
-
「なかなか伺えず恐縮ですが、どうかお元気でお過ごしください。」
-
「またお会いできる日を楽しみにしています。」
-
「しばらくお会いできていませんが、いつも感謝しています。」
-
「遠方より失礼いたしますが、良い一年になりますよう願っています。」
新婚・初めて義両親に送る時の一言
初めての年賀状は、より丁寧に。でも重くならないやわらかさが大切です。
-
「初めてのお正月を迎えました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。」
-
「まだ至らない点も多いですが、あたたかく見守っていただけると嬉しいです。」
-
「温かいお言葉をいつもありがとうございます。」
-
「これから少しずつ仲良くなれたら嬉しいです。」
写真年賀状に添える短文
写真中心の年賀状では、文章をあれこれ書かず、短く“ひとことだけ” が最適です。
-
「今年もどうぞよろしくお願いいたします。」
-
「お元気でお過ごしくださいね。」
-
「いつもありがとうございます。」
-
「また会える日を楽しみにしています。」
まとめ
義両親への年賀状は、普段より少しだけ気をつかうもの。
「失礼にならないかな」「どんな一言が正解なんだろう」と迷うのは、とても自然なことです。
でも実際には、
ほんの短いひと言でも気持ちはしっかり伝わります。
少しだけ丁寧に、
そして重くなりすぎない言葉を選ぶことで、
読む側も負担を感じず、やさしい印象が残ります。
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感謝を伝える一言
-
健康を気づかう一言
-
孫や家族の近況をそっと添える一言
-
遠方・近居など関係性に合わせた一言
どれも、“相手を思う気持ち” さえあれば、十分に素敵なメッセージになります。
ぜひ、あなたにとって自然だと思える言葉を選んで、
気持ちのこもった年賀状をおくってくださいね。
