
ビジネスメールを書いていると、どうしても同じ相手に何度も質問をしてしまうことってありますよね。
「何度も質問してすみません」「重ねての質問で恐縮ですが」など、ついそのまま書いてしまいがちですが、言葉によっては少しカジュアルに見えたり、繰り返し使うと印象が単調になってしまうこともあります。
相手に失礼にならないようにしつつ、こちらの疑問をきちんと伝えるには、状況に合った言い換え表現を知っておくことが大切です。
この記事では、よく使われるフレーズを取り上げながら、ビジネスシーンにふさわしい言い換えや、すぐに使えるメール例文を紹介します。
「自分が使いたいフレーズはどんな表現に直せばいいのか?」を、一覧表と具体的な例文で分かりやすくまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
「繰り返し質問」のフレーズの基本意味

「何度も質問してすみません」「重ねての質問で恐縮ですが」「質問が多くてすみません」など、いろいろな言い方がありますが、どれも基本的な意味は同じです。
つまり、「繰り返し質問をしてしまって相手に負担をかけていないか気遣う表現」 です。
使っている単語や言い回しが違っていても、「何度も聞いてごめんなさい」という気持ちを丁寧に伝えるものなんですね。
ただし、言い方によって「カジュアルに聞こえるもの」と「フォーマルに聞こえるもの」があります。
ビジネスメールで安心して使うなら、状況に応じて言い換えるのが安心です。
ここからは、繰り返し質問するときによく使われるフレーズを一覧にしました。
それぞれの場面に合わせた言い換えや使い方をまとめているので、気になるところだけチェックしてみてください。
言い換え一覧
| フレーズ | フォーマル度 | 主な使いどころ | 言い換え例 |
|---|---|---|---|
| 何度も質問してすみません | ★★★☆☆ | 社内・同僚宛て | 重ねての質問で恐縮ですが/度々のご連絡となり申し訳ございません |
| たくさん質問してすみません | ★★☆☆☆ | 複数質問をまとめるとき | 複数点について確認させていただけますでしょうか/質問が多く恐縮ですが |
| 質問が多くてすみません | ★★★☆☆ | 研修・依頼メールなど | 度重なる確認となり恐縮ですが/追加でいくつかご教示いただけますと幸いです |
| 重ねての質問で恐縮ですが | ★★★★★ | 社外・上司宛て | 度々の質問申し訳ございません/度々のご確認となり申し訳ございません |
| 度々の質問申し訳ございません | ★★★★★ | 社外・正式文書 | ご多忙のところ恐れ入りますが/追加で一点だけ確認させていただきたく存じます |
※ 星の数はフォーマル度の目安です。星が多いほど社外や上司宛てに向き、少ないほど社内や同僚宛てでも使いやすい表現です。
「何度も質問してすみません」の言い換えとメール例文
「何度も質問してすみません」は、社内の同僚や気心の知れた相手には自然に使えます。
ただし、取引先や上司など、よりフォーマルな場面では少しくだけた印象になることがあります。
そんなときは、次のような表現に言い換えると安心です。
言い換えフレーズ
-
重ねての質問で恐縮ですが
-
恐れ入りますが、追加で一点だけ確認させてください
-
度々のご連絡となり申し訳ございません
これらの表現は「何度もすみません」という気持ちを残しつつ、ビジネスらしい丁寧さを加えています。
メール例文
件名:再度の確認について(〇〇の件)
〇〇株式会社 △△様
いつもお世話になっております。
重ねての質問で恐縮ですが、先日のご説明に関連して一点だけ確認させていただきたく存じます。(具体的な質問内容を記載)
ご多忙のところ恐れ入りますが、ご対応いただけますと幸いです。
敬具
「たくさん質問してすみません」の言い換えとメール例文
「たくさん質問してすみません」は、自分でも質問の数が多いと分かっているときについ使いたくなる表現です。
ただしビジネスの場では、ややカジュアルに聞こえるため、社外の相手には別の言い方にするのが安心です。
👉 「たくさん質問してすみません」は話し言葉寄りでカジュアルな響きがあり、
「質問が多くてすみません」は文章寄りで少し落ち着いた表現、という違いもあります。
言い換えフレーズ
-
質問が多く恐縮ですが
-
複数点について確認させていただけますでしょうか
-
追加でいくつかご教示いただけますと幸いです
「たくさん」という口語的な言葉を避け、数が多いことをやわらかく伝えるのがポイントです。
メール例文
件名:複数点の確認について(〇〇の件)
〇〇株式会社 △△様
いつもお世話になっております。
質問が多く恐縮ですが、以下の点について順番にご確認をお願いできますでしょうか。
(質問内容1)
(質問内容2)
(質問内容3)
お手数をおかけいたしますが、ご確認いただければ幸いです。
敬具
「質問が多くてすみません」の言い換えとメール例文
「質問が多くてすみません」は、研修や新しい業務の依頼などで、相手に何度も確認をお願いするときによく使う表現です。
ただし、そのまま書くとカジュアルな印象が強いため、ビジネスメールではより丁寧な言葉に言い換えると安心です。
言い換えフレーズ
-
度重なる確認となり恐縮ですが
-
追加でいくつかご教示いただけますと幸いです
-
恐れ入りますが、再度ご確認をお願いできますでしょうか
「多くて」という表現を避け、繰り返し確認していることを丁寧に示すのがポイントです。
メール例文
件名:追加確認のお願い(〇〇の件)
〇〇株式会社 △△様
いつもお世話になっております。
度重なる確認となり恐縮ですが、以下の点について改めてご教示いただけますでしょうか。(具体的な質問内容を記載)
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認いただけますと大変助かります。
敬具
「重ねての質問で恐縮ですが」の言い換えとメール例文
「重ねての質問で恐縮ですが」は、社外や上司宛てなど フォーマルな場面で安心して使える表現 です。
丁寧さがしっかり伝わるので、ビジネスメールではもっとも使いやすいフレーズの一つといえます。
ただし、同じ言葉を繰り返すと単調に見えてしまうため、状況によって言い換えを使い分けるのがおすすめです。
言い換えフレーズ
-
度々の質問申し訳ございません
-
度々のご確認となり申し訳ございません
-
ご多忙のところ恐れ入りますが、追加で一点だけ確認させてください
これらはどれも「繰り返してすみません」という気持ちを伝えつつ、よりフォーマルな印象を与える表現です。
メール例文
件名:追加での確認について(〇〇の件)
〇〇株式会社 △△様
いつもお世話になっております。
重ねての質問で恐縮ですが、一点だけ追加で確認させていただきたく存じます。(具体的な質問内容を記載)
恐れ入りますが、お手数をおかけしますがご確認いただければ幸いです。
敬具
まとめ
ビジネスでは、どうしても同じ相手に何度も質問をしなければならない場面があります。
そんなときは「何度も質問してすみません」といった言葉をそのまま使うのではなく、状況に合わせて表現を工夫することが大切です。
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社内や同僚宛てなら、多少カジュアルでも問題なし
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社外や上司宛てなら、「重ねての質問で恐縮ですが」「度々のご確認となり申し訳ございません」などフォーマルな言い方にする
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複数の質問があるときは「複数点について確認させていただけますでしょうか」と整理して伝える
こうしたちょっとした工夫で、相手に与える印象はぐっと良くなります。
過度に謝りすぎず、「敬意を示しながら簡潔に伝える」 ことを意識するのがポイントです。
メールのやり取りは相手との信頼関係を築く大切な手段です。
今回紹介した言い換えや例文を取り入れることで、疑問点をスムーズに解消できるだけでなく、「丁寧に配慮できる人」という良い印象を残すことにもつながります。
ぜひ日々のメールで実践してみてくださいね。

