「左様でございますか」は失礼?意味と正しい使い方・例文・言い換え

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「左様でございますか」は、お客様や上司の話に相づちを打つとき、つい口にしたくなる丁寧な言葉ですよね。でも、いざ使おうとすると「かしこまりすぎて冷たく聞こえないかな」「失礼にならないかな」と、不安になる方も多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、「左様でございますか」は失礼な言葉ではなく、正しい敬語です。上司や取引先にも使えます。ただし、言い方や使う場面によっては、冷たい印象や他人行儀な印象を与えてしまうことがあるため、少しだけコツが必要です。

この記事では、「左様でございますか」「左様でございましたか」の意味から、失礼と言われる理由、相手別の使い方、例文、言い換え表現まで、やさしく解説します。

「左様でございますか」「左様でございましたか」の意味|「そうですか」の丁寧な言い方

「左様」は「さよう」と読み、「そのよう」「そのとおり」という意味の言葉です。「左様でございますか」は、「そうですか」をとても丁寧にした言い方です。相手の話を受け止める相づちとして使います。

「左様でございましたか」は、「そうでしたか」「そうだったのですか」にあたります。使い分けの目安は、次のとおりです。

左様でございますか

今まさに聞いた話を受け止めるときの相づちです。

来月から、別の部署に異動になりまして。

左様でございますか。

左様でございましたか

初めて知った事情や、過去の経緯を受け止めるときの相づちです。

先週お電話したのですが、つながらなかったんですよ。

左様でございましたか。

なお、「か」がつかない「左様でございます」は、「そのとおりです」と相手の話を肯定する言葉です。受け止める相づちの「左様でございますか」とは、役割がまったく違います。

敬語として正しい?間違い・二重敬語と言われる理由

結論から言うと、「左様でございますか」は正しい敬語で、間違いではありません。「左様でございましたか」も、「ございます」が過去の形になるだけで、仕組みは同じです。

「左様でございますか」は、次の3つに分けられます。

  • 左様:「そのよう」という意味の言葉です(敬語ではありません)
  • ございます:「あります」「です」の丁寧な言い方です(丁寧語)
  • か:問いかけです

二重敬語とは、「おっしゃられる」のように、同じ種類の敬語を重ねてしまう使い方のことです。「左様でございますか」で敬語にあたるのは、丁寧語の「ございます」だけです。重ねていないので、二重敬語にはなりません。

また、「ございます」は尊敬語でも謙譲語でもなく、相手を高めたり自分をへりくだったりするのではなく、言い方全体を丁寧にする言葉です。

丁寧さの順に並べると、「そうですか」「左様ですか」「左様でございますか」の順に、だんだん丁寧になります。

失礼?ムカつく?そう言われる理由と、感じよく伝えるコツ

「左様でございますか」「左様でございましたか」は、言葉そのものは失礼ではありません。ただ、言い方によっては冷たい、他人行儀、突き放されたと感じる人がいます。「ムカつく」「嫌味ですか」と検索する人がいるのも、そのためです。

そう受け取られやすいのは、次の3つのパターンです。

  • 抑揚なく棒読みで言う:マニュアル通りに話している印象になります。
  • この一言だけで話を終える:話を聞き流された、打ち切られたと感じさせます。
  • 何度も繰り返す:同じ言葉の連発は、機械的で心がこもっていないように聞こえます。

感じよく伝えるコツは、次の3つです。

声のトーンをやわらかくする

語尾を下げすぎず、少し明るめの調子で言います。

相手の話が終わってから言う

話の途中で言わず、うなずきながら最後まで聞いたあとに伝えます。

あとに一言添える

お礼や対応の言葉を続けるだけで、受け止めている気持ちが伝わります。

上司・取引先・お客様に使える?相手別のOKとNG

「左様でございますか」は、かしこまった場面で、丁寧に対応したい相手に向いている言葉です。相手別に整理すると、次のようになります。

相手 使えるか ポイント
お客様 使える 接客や電話応対で定番の言い方です
取引先 使える 商談や打ち合わせなど、改まった場面で自然です
上司 場面しだい 会議や役員への対応など、改まった場面なら使えます
同僚・部下 避けたい かしこまりすぎて、よそよそしく聞こえます

上司にも使えますが、普段の雑談や気軽な報告で使うと、距離を置かれたように感じさせることがあります。親しい上司とのふだんの会話では、「そうでしたか」くらいのほうが自然です。

使い方と例文|「左様でございますか」のあとに続ける一言

使い方の基本は、「左様でございますか」+お礼・謝罪・対応の一言という形です。相手の話の内容に合わせて、続ける言葉を選びます。

会話(対面・電話)

お礼を添える場合です。

友人に勧められて、こちらに来ました。

左様でございましたか。ありがとうございます。

謝罪を添える場合です。

注文した品が、予定より遅れて届いたんです。

左様でございましたか。ご不便をおかけし、申し訳ございません。

対応を伝える場合です。

来週は出張で、不在にしています。

左様でございますか。それでは、再来週にあらためてご連絡いたします。

メール

メールでは声の調子が伝わらないため、「左様でございますか」だけの返信は、特に冷たく見えやすくなります。相手の文章を受けて書き出しに置き、承知したことやお礼を続けましょう。

打ち合わせの日程が、10月28日に変更になりました。

左様でございましたか。承知いたしました。ご連絡ありがとうございます。

言い換え表現|「そうなんですね」「承知いたしました」との使い分け

「左様でございますか」「左様でございましたか」が堅いと感じるときは、相手や場面に合わせて言い換えましょう。

表現 丁寧さ 向いている相手・場面
左様でございますか 最も丁寧 お客様、取引先
そうでしたか 標準的な丁寧さ 上司、取引先、社内の幅広い相手
そうだったのですね やややわらかい 親しい上司、先輩
存じませんでした 丁寧 初めて知った情報を聞いたとき
勉強になりました 丁寧 教えてもらった内容を受け止めるとき
そうなんですね ややフランク 同僚、部下、親しい相手

「そうなんですね」は親しみやすい反面、少しくだけた印象があるため、目上の方や取引先には避けたほうが安心です。

また、「承知いたしました」は、相手の話を理解した、引き受けたと返事をする言葉で、話を受け止める相づちとは役割が違います。相づちを打ちたいのか、返事をしたいのかで、選び分けましょう。

まとめ

「左様でございますか」「左様でございましたか」を気持ちよく使うポイントは、次の3つです。

  • 今聞いた話や、初めて知った事情を受け止める相づちとして使う
  • お客様や取引先など、改まった相手に使い、社内の気軽な会話では「そうでしたか」などに言い換える
  • やわらかい声で言い、お礼・謝罪・対応の一言を添える

相手や場面に合わせて、上手に使い分けてみてくださいね。

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