
生活作文を書こうとして、
「書くことが何も思いつかない」
「特別な出来事なんてない」
と手が止まってしまったことはありませんか。
実は、生活作文で悩む子の多くが、
同じところでつまずいています。
でもそれは、あなたに体験が足りないからではありません。
生活作文は、
すごい出来事を書く作文ではなく、
毎日の中の出来事を、どう切り取るかが大切な作文です。
このページでは、
「ネタがない」と感じてしまう理由を整理しながら、
無理に探さなくても書けるようになる考え方を、
順番に説明していきます。
焦らなくて大丈夫です。
まずは、「そういう考え方もあるんだな」くらいの気持ちで読み進めてみてください。
何もないと感じるのは、よくあること

生活作文で
「書くことが何もない」
と感じてしまうのは、めずらしいことではありません。
むしろ、まじめに考えている子ほど、
ここで止まりやすいものです。
「ちゃんとしたことを書かなきゃ」
「みんなが書くような出来事じゃないとダメかも」
そう思えば思うほど、頭の中が真っ白になってしまいます。
でも、ここで一つ知っておいてほしいことがあります。
生活作文が書けないのは、体験が足りないからではありません。
多くの場合、
「何を書くか」を探しすぎてしまって、
書けるものまで見えなくなっているだけです。
生活作文は、
新しい出来事を見つけた人が書ける作文ではありません。
すでにある毎日の中から、1つを取り出して書く作文です。
だから、
「何もなかった」と感じている時点で、
作文に向いていないわけではありません。
見方が少し止まっているだけなのです。
ネタがない=体験がない、ではない
「ネタがない」と感じると、
「自分には書ける体験がないんだ」と思ってしまいがちです。
でも、生活作文では、
体験の“有無”よりも、体験の“見方”のほうが大切です。
たとえば、
遠足や旅行、行事のような大きな出来事がなくても、
学校や家でのいつもの一日にも、書ける材料はあります。
ただし、それに気づきにくいだけです。
生活作文でよくある勘違いは、
「みんながうらやましがるような出来事を書かなきゃいけない」
と思ってしまうことです。
でも実際には、
「少し困ったこと」
「うまくいかなかったこと」
「ちょっと気になったこと」
のほうが、作文にしやすいことも多いです。
生活作文は、出来事の大きさを競う作文ではありません。
大切なのは、
そのとき何を感じたか、
どう思ったか、
あとからどんなことに気づいたか。
同じ出来事でも、
感じ方や考え方は人それぞれです。
そこに、その人らしさが出ます。
だから、
「書くほどの体験がない」と思ったときは、
体験を増やそうとしなくて大丈夫です。
見方を少し変えるだけで、書けるものは見えてきます。
生活作文は「探す」より「思い出す」
「ネタを探さなきゃ」と思うと、
特別な出来事を見つけようとしてしまいがちです。
でも、生活作文では、
新しい体験を探す必要はありません。
むしろ、
すでにあったことを思い出すほうが、
ずっと書きやすくなります。
たとえば、
-
今日の学校での出来事
-
家に帰ってからのこと
-
最近、何となく気になっていたこと
こうした身近なことを、
そのまま思い返してみてください。
「こんなこと、書いていいのかな」と思うような出来事でも、生活作文では問題ありません。
大切なのは、
出来事そのものよりも、
そのときの自分の気持ちや考えです。
まずは、
一日の流れを順番に思い出すだけで大丈夫です。
朝、学校に行って、
授業があって、
休み時間があって、
家に帰ってきて――。
その中で、
少しでも気持ちが動いたところがあれば、
それが作文の材料になります。
生活作文は、思い出すところから始めていい作文なのです。
ネタは「広げる」「ずらす」で見えてくる
思い出してみたけれど、
「これだけで書けるかな…」
と不安になることもあります。
そんなときは、
出来事そのものを増やそうとするのではなく、
見方を少しだけ変えてみるのがおすすめです。
その考え方が、
「広げる」と「ずらす」です。
「広げる」というのは、
一つの出来事を、少しだけ前後に広げて考えることです。
その出来事の前に何があったか、
終わったあとにどんな気持ちになったか。
そこまで思い出してみると、
書けることが増えることがあります。
一方、「ずらす」は、
見る位置を少し変えてみることです。
出来事そのものではなく、
「なぜ気になったのか」
「どこがいやだったのか」
「どうしてうれしかったのか」
に目を向けてみます。
同じ出来事でも、注目するところを変えるだけで、作文の形は変わります。
大きな出来事にしようとしなくて大丈夫です。
今ある出来事を、
少し広げたり、少しずらしたりするだけで、
生活作文のネタは見えてきます。
それでも浮かばないときは、書きながら考えていい
「ここまで読んでも、まだ決めきれない」
そんなときもあります。
ただし、
何も決めずに書き始める、という意味ではありません。
「このあたりの出来事を書こう」
「学校のことか、家でのことかな」
そのくらいの大まかな仮決めがあれば十分です。
最初から、
何を書くか、
どんな気持ちを書くか、
きれいに決めなくて大丈夫です。
むしろ、
全部を決めようとすると、
手が止まりやすくなります。
書き始めてみると、
「やっぱりここが一番書きたいな」
「こっちの気持ちのほうが大事かも」
と、考えが整理されてくることも多いです。
生活作文は、書きながら整えていっていい作文です。
あとから直せますし、
書き直しても問題ありません。
まずは、
仮のままでいいので、
一文だけ書いてみる。
そこから考えていっても、大丈夫です。
書きながら考えていくやり方については、
あとから直して仕上げる方法もあります。
無理に最初から完成させようとしなくて大丈夫です。
ネタが決まったかどうかの簡単チェック
「これで進んでいいのかな」
と不安になるのは、自然なことです。
ここでは、
難しい基準ではなく、
この2つだけを確認してみてください。
まず一つ目は、
自分が実際に体験した出来事かどうかです。
だれかから聞いた話や、
本やテレビで見たことではなく、
「自分の一日」の中にある出来事なら大丈夫です。
二つ目は、
そのときの自分の気持ちが少しでも思い出せるかです。
はっきりした感想でなくても構いません。
「ちょっといやだった」
「なんとなく気になった」
その程度でも十分です。
この2つがあれば、
そのネタで生活作文を書き始めて問題ありません。
立派かどうか、
他の人と比べてどうか、
ということは考えなくて大丈夫です。
生活作文は、「これでいいのかな」と思いながら進んでいい作文です。
どうしても思いつかない人へ
ここまで考えてみても、
「やっぱり何も浮かばない」
ということもあります。
そんなときは、
無理にひねり出そうとしなくて大丈夫です。
考え方が分かったあとで、
テーマの例をヒントとして見るのは、悪いことではありません。
どうしてもきっかけがほしいときは、
生活作文のテーマ例をまとめたページを参考にしてみてもいいと思います。
その中から必ず選ぶ必要はありません。
テーマを見ているうちに、
「そういえば、こんなことあったな」
と思い出せたら、それで十分です。
それでも、
今はどうしても難しいと感じる日もあります。
そんなときは、
今日はここまでにして、
少し時間をおくのも一つの方法です。
ここまで読めたなら、
もう書き始めるための準備はできています。
大まかに決めて、少し書いて、
あとから直しながら整えていけば大丈夫です。
