
意見文のテーマに「夢」や「努力」「将来」といった言葉が出てくると、
「むずかしそう…」「何を書けばいいんだろう?」と感じてしまう人も多いですよね。
でも大丈夫です。
夢や努力のテーマは、
一見すると抽象的に見えますが、
実は どんな人でも書きやすい“やさしいジャンル” です。
日々のちょっとした経験や、
心の中で感じたことをもとにすれば、
十分立派な意見文になります。
この記事では、
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書きやすいテーマの一覧
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どんな流れで書けばいいかのコツ
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そのまま使える300字の例文(3つ)
をまとめて紹介します。
読み進めるうちに、
「これなら自分でも書けそう!」と思えるはずです。
ゆっくり進めていきましょうね。
夢・努力・将来のテーマが意見文に向いている理由

夢や努力、将来といったテーマは、
一見すると「むずかしそう」「特別な体験が必要そう」と思われがちです。
でも、実は意見文としてとても書きやすいジャンルなんです。
その理由は、大きく3つあります。
① 自分の感じたことをそのまま書きやすい
夢や努力は、だれでも一度は考えたことがある話題です。
「頑張った経験」「あきらめそうになったこと」「将来こんなふうになりたい」など、
小さな気持ちや経験が、そのまま文章の材料になります。
② 体験がなくても書ける
例えば「努力は大切だと思う」という意見なら、
実際の体験がなくても、
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部活で見た友達の姿
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本やテレビで知ったできごと
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普段の生活の中で感じたこと
こうした 身近な気づきだけで十分に意見文が作れる ため、苦手意識を持ちにくいテーマです。
③ ポジティブに書きやすく、まとめやすい
夢や努力の話題は、最後を
「これからがんばりたい」「前向きに取り組みたい」
という形で締めくくりやすく、
読み手にも気持ちが伝わる文章に仕上がりやすいのが特徴です。
抽象的に見えるテーマほど、
実は“書きやすいポイント”がたくさんあります。
まずは気軽に、思ったことを整理するところから始めてみましょう。
書きやすい“夢・努力・将来”の意見文テーマ一覧
夢や努力、将来に関するテーマは、
「自分の気持ち」や「小さな経験」から書けるため、
意見文の題材としてとても取り組みやすいジャンルです。
ここでは、特に文章にまとめやすいテーマを紹介します。
どれも身近な考えや経験と結びつけやすいので、
気になるものを一つ選んでみてくださいね。
● 努力は報われるのか
努力と結果について、自分の考えを整理しながら書けます。
● 失敗は成長につながるのか
失敗したときの気持ちや、そこから学んだことを文章にしやすいテーマです。
● なぜ挑戦することが大切なのか
新しいことに挑戦したときの気持ちや、見たり聞いたりした経験を使えます。
● 将来の夢を持つ意味
夢を持つことでどんな気持ちになるか、生活の中の気づきから書けます。
● 才能より努力が大切なのか
努力と才能を比べながら、考えを深めやすいテーマです。
● あきらめずに続けることの大切さ
「続けてよかった」と思えた小さな体験が、そのまま文章の材料になります。
● 自分らしく生きるとは何か
自分の考えを素直に言葉にしやすい、自由度の高いテーマです。
● 目標を持つと生活が変わる理由
毎日の習慣やがんばった経験と結びつけてまとめやすいテーマです。
これらはすべて、難しい体験がなくても“気持ち”から書き出せるテーマばかり。
「話せる気がする」「考えたことがある」
そう感じるテーマを一つ選ぶだけで、書き始めやすくなります。
夢・努力・将来をテーマにした意見文の書き方(簡単テンプレ)
夢や努力のテーマは、
一見むずかしそうに見えますが、
「序論 → 本論 → 結論」 の流れに沿って書けば、
だれでも読みやすい意見文にまとめることができます。
ここでは、そのまま使える簡単な型を紹介しますね。
① 序論(意見を一文で伝える)
最初は、自分の意見を短くはっきり書くだけでOKです。
抽象的なテーマほど、文章の最初に結論を書いておくとまとめやすくなります。
例:
「私は、努力は自分を成長させてくれるものだと思います。」
「私は、失敗は悪いことではなく次につながる大切な経験だと思います。」
どう書き出せばよいか迷うときは、
すぐに使える導入文をまとめた記事も参考になります。
👉 意見文の書き出し例50選|すぐに使える導入文テンプレ
② 本論(理由+小さな体験でOK)
次に、自分の意見を支える理由を書きます。
ここで大切なのは、特別な体験でなくてもいいということ。
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練習を続けたときの気持ち
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あきらめそうになった経験
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失敗して学んだこと
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周りの人を見て感じたこと
こうした “小さな気づき” が立派な理由になります。
「理由が思いつかない…」というときは、
理由づくりのコツをまとめた記事も役立ちます。
👉 意見文の理由の書き方|説得力が出るテンプレ
また、体験の書き方に迷う場合は、
具体例の作り方をやさしく紹介した記事も参考になります。
👉 意見文の具体例の作り方|体験ゼロでも書けるコツと例文つき
結論(未来につながるまとめ方)
最後は、もう一度自分の意見をまとめて書きます。
夢や努力のテーマでは、
「これからどうしたいか」という未来の気持ちを添えると、文章がぐっと良くなります。
例:
「これからも小さな努力を積み重ねていきたいです。」
「失敗をこわがらず、新しいことに挑戦したいです。」
文章全体の流れや組み立て方をさらに詳しく知りたいときは、こちらの記事もあわせて読むと理解が深まります。
👉 意見文 本論の書き方|理由→具体例→補足の型を徹底解説
👉 意見文の書き方(完全版)|小学生〜中学生向けに流れをやさしく解説
以上が、夢・努力・将来をテーマにするときの基本の流れです。
型にそって書くことで、内容がまとまりやすくなり、
読み手にも気持ちが伝わる文章に仕上がりますよ。
【例文】夢・努力・将来をテーマにした意見文(3つ)
例文①:努力を続けることの大切さについて(約300字)
私は、努力は自分を成長させてくれる大切なものだと思います。
なぜなら、少しずつでも続けることで、できなかったことができるようになるからです。
私は以前、逆上がりがどうしてもできず、あきらめそうになったことがありました。
しかし、毎日少しずつ練習を続けた結果、ある日突然できるようになりました。
そのとき、「続けてよかった」という気持ちと、努力のおかげで自信がついたことを強く感じました。
この経験から、うまくいかないときでも挑戦し続けることが大切だと思うようになりました。
これからも、小さな努力を積み重ねることで、できることを増やしていきたいです。
例文②:将来の夢に向けて今できることについて(約300字)
私は、将来の夢に向かって「今できることを少しずつやること」が大切だと思います。
なぜなら、大きな夢でも、小さな行動を積み重ねることで近づいていけるからです。
私は将来、人の役に立つ仕事に就きたいと考えています。
そのために、まずは身近なところで人を助ける行動を意識するようにしています。
学校では、困っている友だちに声をかけたり、係の仕事を自分から引き受けたりしました。
小さなことでも「ありがとう」と言われると、少しだけ夢に近づけたような気持ちになります。
将来の夢はまだはっきり決まっていませんが、今できることを続けることで、
自分に向いていることや得意なことが見えてくると思います。
これからも、毎日の中でできる行動を大切にしていきたいです。
例文③:失敗から学ぶことの大切さについて(約300字)
私は、失敗は決して悪いことではなく、自分を成長させてくれる大切な経験だと思います。
なぜなら、うまくいかなかった理由を考えることで、次にどうすればいいかを学べるからです。
私は以前、学校の発表で緊張してうまく話せなかったことがあります。
そのときはとても落ち込みましたが、なぜ失敗したのかをふり返ると、
準備が足りなかったことや、人前で話す練習をしていなかったことに気づきました。
そこで次の発表では、家で声に出して練習したり、友だちに聞いてもらったりしました。
その結果、前よりも落ち着いて発表でき、自信もつきました。
失敗はつらいものですが、失敗からしか学べないこともたくさんあります。
これからも失敗を恐れず、成長のチャンスとして前向きに受け止めていきたいです。
書くときにつまずきやすいポイントと対処法
夢や努力、将来をテーマにすると、どう書けばいいか迷ってしまうことがあります。
ここでは、よくあるつまずきポイントと、そのときの考え方をわかりやすくまとめました。
① 「自分の経験が少ない」と思ってしまう
夢や努力の話=特別な体験が必要、と思いがちですが、そんなことはありません。
「少しがんばったこと」 や
「うまくいかなくて悩んだこと」 など、
どんな小さな出来事でも意見文の材料になります。
対処法:
身近な生活の中で「印象に残った瞬間」を1つ思い出す。
そこから得た気づきを書くだけで十分です。
② 話を書きすぎてまとまらなくなる
夢や努力のテーマは語りたいことが多く、話が広がりやすいのが特徴です。
体験をいくつも入れると、結論がぼやけてしまうこともあります。
対処法:
体験は「ひとつだけ」にしぼりましょう。
そのうえで、
① 何が起きたか → ② どう感じたか → ③ だから何を思うのか
の順に書くとスッキリまとまります。
③ ポジティブに書くのが難しい
「努力しても成果が出なかった」「将来が不安」など、マイナスの気持ちが出ることもあります。
対処法:
不安を書いてもかまいません。
そのあとに 「だからこそ、○○したい」 と前向きな一文を入れれば、
読み手にとって希望のある文章になります。
④ 結論が弱くなってしまう
文章を書き終えるころには疲れてしまい、最後がぼんやりしがちです。
対処法:
はじめに書いた「自分の意見」を、最後にもう一度だけ言いかえましょう。
主張にまとまりが出て、印象の良い締めになります。
まとめ|夢・努力・将来の意見文は“自分の気づき”がそのまま題材になる
夢や努力、将来に関する意見文は、むずかしく考える必要はありません。
特別な体験がなくても、自分がふだん感じていることや、小さな気づきがそのまま題材になります。
文章を書くときは、
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経験はひとつにしぼる
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「なぜそう思うか」を中心にまとめる
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最後にもう一度、自分の意見をくり返す
この3つを意識するだけで、読みやすく伝わりやすい意見文になります。
夢や努力は、だれの中にもある大切なテーマです。
今日の気づきや、最近がんばったことを思い出しながら、あなたなりの意見文を書いてみてくださいね。
