
作文の宿題や課題が出たとき、
「何を書けばいいのかわからない…」と手が止まってしまうことはありませんか?
テーマが思いつかないと、書き出すまでに時間がかかってしまいますよね。
でも、実は“書きやすいテーマ”にはちょっとした共通点があります。
それは、自分の体験や気持ちに近い題材を選ぶこと。
身近なことをテーマにすると、思ったことを自然に言葉にできるので、ぐっと書きやすくなります。
この記事では、小学生から高校生まで使える「書きやすい作文のテーマ」60選を紹介します。
あわせて、テーマの見つけ方や、書きやすくするコツもわかりやすく解説。
「テーマが決まらない」
「すぐ書ける題材を探している」
そんな方のヒントになる内容です。
作文のテーマを決めるときの考え方

作文は「何について書くか」を決めるところから始まります。
でも、いざテーマを選ぼうとすると、どれがいいのか迷ってしまうことも多いですよね。
実は、書きやすいテーマにはちょっとしたコツがあります。
それは、「自分の体験」「身近な出来事」「気になる話題」から選ぶこと。
無理に難しいテーマを考えようとせず、日常の中で心が動いたことを思い出してみましょう。
自分の「体験」からテーマを見つける
「自分が実際に体験したこと」は、一番書きやすいテーマです。
たとえば、運動会でがんばったこと、家族で出かけた思い出、友達と力を合わせた経験など。
体験したことは記憶に残っているので、文章にしやすく、読んでいる人にも気持ちが伝わります。
「身近な人・出来事」に目を向ける
書きやすい作文の多くは、身近な人や日常の出来事が題材になっています。
家族や友達、学校での出来事、近所での体験などから選ぶと、話の内容を具体的に書けます。
たとえば「お母さんに手伝ってもらってうれしかったこと」や「友達とけんかして仲直りした話」なども立派なテーマです。
「ニュースや社会問題」から考える
少し難しそうに思えるかもしれませんが、最近のニュースや社会で話題になっていることを自分の言葉で書くのもおすすめです。
たとえば「ゴミの分別」「地域でのボランティア」「SDGs(持続可能な開発目標)」など、身近な話題を選べば書きやすくなります。
自分の考えや感じたことを一言でも入れると、内容に深みが出ますよ。
小学生におすすめの書きやすい作文テーマ
小学生の作文では、「自分が体験したこと」や「感じたこと」を素直に書くのが一番です。
難しい言葉や立派なテーマでなくても大丈夫。
身近な出来事ほど、気持ちを込めて書けるので、読みやすい作文になります。
ここでは、テーマをジャンル別に紹介します。
「これなら自分にも書けそう」と思う題材を見つけてみてくださいね。
学校生活・友達に関するテーマ
・運動会でがんばったこと
・学芸会の思い出
・友達と協力してうれしかったこと
・先生にほめられてうれしかった日
・初めて委員会活動に参加したとき
・友達とけんかして仲直りした話
・クラスで力を合わせたこと
・忘れられない学校行事
➡ 学校や友達とのエピソードは、書きやすくて共感を得やすいテーマです。
家庭や家族に関するテーマ
・家族旅行で楽しかったこと
・お手伝いをして学んだこと
・お母さんやお父さんに言われてうれしかったこと
・きょうだいと遊んだ思い出
・祖父母と過ごした時間
・家族で笑った出来事
・お正月や誕生日の出来事
➡ 家族との出来事は、自然と気持ちを込めて書ける題材です。
自然・季節・動物に関するテーマ
・夏休みに行った海や山での思い出
・春に見つけたきれいな花
・雨の日の出来事
・ペットとの毎日
・動物園や水族館で見たこと
・季節ごとの楽しみ
➡ 自然や動物は、見たこと・感じたことをそのまま書くと豊かな作文になります。
夢・将来・好きなこと
・将来なりたい職業について
・大好きなスポーツのこと
・好きな本やアニメの話
・あこがれの人について
・がんばりたいこと
・夢をかなえるためにしていること
➡ 「好きなこと」は言葉が自然に出てくるテーマ。楽しく書けるのがポイントです。
中学生・高校生におすすめの書きやすい作文テーマ

中学生や高校生になると、作文の内容に「自分の考え」や「気づき」が求められることが多くなります。
でも難しく考える必要はありません。
身近な出来事から学んだことや、自分の気持ちの変化を中心に書くと、自然で読みやすい作文になります。
ここでは、学校生活・人間関係・社会問題など、書きやすくて考えやすいテーマを紹介します。
学校・部活動・進路に関するテーマ
・文化祭や体育祭で学んだこと
・部活動での努力と成長
・先輩・後輩との関わりで感じたこと
・委員会活動でうまくいったこと・失敗したこと
・高校受験や進路を考えたときの気持ち
・目標を立ててがんばった経験
➡ 学校や部活動は、自分の体験をもとに「努力」「成長」「チームワーク」を書くのがポイントです。
人間関係・感謝・家族愛をテーマにする
・友達との信頼関係について
・家族に支えられていると感じたこと
・先生からの言葉に勇気をもらったこと
・友人との別れや再会で思ったこと
・人に優しくされた体験
・感謝を伝えたい人について
➡ 「人とのつながり」をテーマにすると、感情を表現しやすく、温かい作文になります。
社会・環境・時事問題に関するテーマ
・SNSとの上手な付き合い方
・スマホの使い方を見直した話
・ボランティア活動をして感じたこと
・地域での清掃活動に参加して学んだこと
・環境を守るためにできること
・ニュースを見て考えたこと
➡ 少し社会的なテーマでも、自分の体験や意見をまじえて書けば難しくありません。
自分の成長・価値観に関するテーマ
・失敗から学んだこと
・挑戦してできるようになったこと
・自分の長所・短所に気づいた経験
・自分らしさとは何かを考えた話
・夢に向かって努力していること
・将来の自分へのメッセージ
➡ 「自分の変化」や「これからどうしたいか」を書くと、読みごたえのある作文になります。
SDGs・少年の主張で使える書きやすいテーマ
最近は、学校の作文や「少年の主張」などでSDGs(持続可能な開発目標)をテーマにする課題も増えています。
一見むずかしそうに感じますが、身近な出来事と結びつけて考えると、とても書きやすいテーマです。
ここでは、「環境」「人権・多様性」「地域社会」の3つの視点から、すぐ書ける題材を紹介します。
環境を守る・自然と共に生きる
・ゴミを減らすために自分ができること
・リサイクルやエコ活動に取り組んでみて感じたこと
・買い物でマイバッグを使うようにしている理由
・海や川のごみ問題について考えたこと
・動物や自然を守るために私ができること
・地球温暖化のニュースを見て思ったこと
➡ 環境のテーマは、日常生活の工夫や気づきを中心に書くと、具体的で伝わりやすい作文になります。
人権・平和・多様性を考える
・人の意見を大切にすることの大切さ
・外国の人との交流で感じたこと
・誰もが安心して暮らせる社会とは
・いじめをなくすためにできること
・男女のちがいを超えて協力すること
・「ありがとう」と言える関係の大切さ
➡ SDGsの中でも「人との関わり」は人気のテーマ。
難しく考えず、「みんなが気持ちよく過ごせるには?」という視点で書くと自然です。
地域・社会への貢献
・地域の清掃やボランティア活動で感じたこと
・お年寄りを助けてうれしかった体験
・地域行事やイベントに参加して学んだこと
・自分たちの町をよりよくするためにできること
・地域で働く人への感謝を伝えたい理由
➡ 「自分が暮らす場所」について書くのも、とても良いテーマです。
身近な体験をもとに書くことで、“行動につながる作文”になります。
テーマが決まらないときのヒント
「どのテーマもピンとこない…」「自分には特別な体験がない」と感じるときもありますよね。
でも大丈夫。作文のテーマは、日常の中にたくさん隠れています。
少し視点を変えるだけで、「これなら書けるかも」と思える題材が見つかります。
ここでは、テーマが思いつかないときのヒントをいくつか紹介します。
「心が動いた瞬間」を思い出す
うれしかった、悔しかった、びっくりした——。
そんな心が動いた出来事は、作文のテーマにぴったりです。
感情が動いた体験は、書くときにも思い出しやすく、読んでいる人にも伝わりやすい文章になります。
「最近のニュース」や「身の回りの変化」から探す
テレビやネットのニュース、学校での新しいルールなども立派な題材です。
「なぜそうなったんだろう?」「自分だったらどうする?」と考えることで、自分の意見を入れやすくなります。
難しい社会問題でなくても、「給食が変わった」「町に新しいお店ができた」など、身近な変化をテーマにしてOKです。
「誰かに伝えたいこと」から考える
作文は、自分の気持ちを誰かに伝えるチャンスでもあります。
家族や友達、先生などに「ありがとう」や「ごめんね」を伝えたい気持ちをテーマにするのもおすすめです。
感謝や思いやりの気持ちは、読む人の心にまっすぐ届きます。
作文を書くときの構成のコツ

テーマが決まったら、いよいよ作文を書く段階です。
でも、いざ書こうとすると「どんな順番で書けばいいの?」と迷ってしまうこともありますよね。
そんなときは、「はじめ」「中」「おわり」の3つに分けて考えるのがおすすめです。
難しい構成を意識しなくても、この3ステップで自然にまとまります。
「はじめ・中・おわり」で考える
作文は、まず「はじめ」にテーマやきっかけを書きます。
次に「中」で体験や出来事の流れをくわしく伝え、
最後の「おわり」で感じたことや学んだことを書きます。
たとえば、
はじめ:「運動会でリレーの選手になりました。」
中:「練習ではうまく走れず悔しい思いもしましたが、友達の応援で最後までがんばれました。」
おわり:「努力を続けることの大切さを学びました。」
このように流れを意識するだけで、読みやすい作文になります。
書き出しは「体験」や「きっかけ」から
作文のはじめは、「〜のとき、私は〜をしました。」のように、出来事から入ると自然です。
いきなり感想を書くよりも、状況を伝えると読みやすくなります。
例:
「夏休みに家族でキャンプに行ったとき、初めて火をおこしました。」
「学芸会で主役をやることになったとき、とても緊張しました。」
最後は「気づき」や「これから」で締める
作文の最後には、「書いて終わり」ではなく、自分が感じたことや学んだことを書いて締めくくりましょう。
例:
「この体験を通して、協力することの大切さを学びました。」
「これからも苦手なことに挑戦していきたいです。」
「〜ができるようになりたい」「〜を続けたい」と前向きに終えると、印象がぐっと良くなります。
まとめ
作文のテーマを決めるときは、特別な出来事を探す必要はありません。
日常の中で心が動いたことや、自分の体験・気づきを選ぶだけで、十分すてきな作文になります。
小学生なら
「楽しかったこと」「うれしかったこと」、
中学生や高校生なら
「考えたこと」「学んだこと」など、
自分の気持ちを素直に書けるテーマを選ぶのがいちばんのコツです。
また、書くときは
「はじめ→中→おわり」の流れを意識して、
最後に「気づき」や「これからの自分」を添えると、読み手に伝わる作文になります。
テーマが決まらないときは、この記事のリストを見返してみてくださいね。
きっと「これなら書けそう」と思える題材が見つかるはずです。
